日本ではもともと
麻の実(おのみ)と言い
七味唐辛子にも入っているのですが、
雑穀として古くから
食されてきました。
近年はスーパーフードとして注目されているのがヘンプシードです。
ヘンプとは、
アサ科の一年草であり、
日本名では「大麻草」(たいまそう)
または「大麻」(おおあさ」と
呼ばれる植物であり、
日本では古くから
大麻と生活が密着しており、
日本神事に使われたり、
繊維を利用したり、
切っても切れぬ関係でした。
しかし、戦後に
大麻の栽培が規制されて、
少数の農家さんが
伝統を継承しているのみで、
食用のヘンプシードは
すべて輸入のものになっています。
【スーパーフードとは】
最近巷で言われている
スーパーフードとは？
少量でも高栄養価の食べ物のことを言います。
ヘンプシードもそのうちの一つで、
栄養価が高く、
良質な植物性タンパク源のため
健康・美容・ヘルシー志向の人だけでなく、
多忙で栄養不足の人や
ベジタリアンのひとにも
オススメのタンパク源です。
料理に使うだけでなく、
そのまま食べて美味しいので、
誰もが無理せず続けられるのが魅力です。
【ヘンプシードの栄養価】
ヘンプシードには
人間にとって不可欠な栄養素
＊必須アミノ酸
＊必須脂肪酸
＊ビタミン
＊ミネラル
＊食物繊維
がバランスよく含まれていて
天然のサプリメントと言われるほど、
少量でこれらの栄養素を摂取できます。
【必須アミノ酸とは】
たんぱく質源となる
２０種類のアミノ酸のうち
身体で合成できない
９種類のアミノ酸のことをいいます。
どれかひとつが欠けても
筋肉・血液・骨などの合成が
できなくなってしまう
とても大切なアミノ酸のことです。
【必須アミノ酸の種類と効能】
＊イソロイシン……成長促進、筋肉強化、神経機能、肝機能向上
＊ロイシン……肝機能向上
＊リジン……体の組織回復
＊メチオニン……坑うつ、ヒスタミンの血中濃度を下げる
＊フェニルアラニン……鎮痛作用、坑うつ効果
＊スレオニン……脂肪肝の予防、成長促進
＊トリプトファン……精神安定、鎮痛、催眠効果
＊バリン……成長促進、筋肉強化、肝機能の改善
＊ヒスチジン……成長期に必要（子どものみ必須で大人は合成できる）
身体の筋肉・血液・骨・内臓などを
造りだすのにとても重要な役割を
果たしてくれている
必須アミノ酸を
全て兼ねそろえている食材は
麻の実しかないのではないでしょうか！
【必須脂肪酸とは】
必須脂肪酸も
私たちの体内では合成できない
脂肪酸のことで、
オメガ6脂肪酸のリノール酸と
オメガ3脂肪酸の α リノレン酸が
私たち人間には必要なのです。
また、γ（ガンマ）リノレン酸という脂肪酸も含んでいます。
ヘンプからつくられる
ヘンプシードオイルには、
αリノレン酸とリノール酸を
約80%も含んでおり、
その割合は、
WHOや厚生労働省が推奨する
αリノレン酸とリノール酸の割合である1:4に近い、1:3という身体に理想的なバランスとなっています。
必須脂肪酸を効率よく摂取できるようになると、
動脈硬化などの生活習慣病予防、
抗アレルギー効果、
免疫力アップ、
脂肪燃焼などに
効果があるといわれています。
【ビタミン】
ヘンプシードに含まれているビタミンの成分では、
☆ビタミンE
・活性酸素から身体を守る
・生活習慣病予防
・老化予防
☆ビタミンK
・止血
・骨粗鬆症予防
・治療の有効成分
☆葉酸
・赤血球や細胞の新生
というように、
健康な身体を維持するために
不可欠なビタミンがすべて含まれていて、
病気になりにくい身体をつくります！
