不妊に悩む女性たちへ — “今生での使命”を見つけて前向きに生きよう

人間が生まれるということは、二千五百億匹の精子と四百個の卵子として、特定の精子と卵子がめぐり逢う確率は百兆分の一。二人の子供が産まれたとしたら、五十兆分の一の確率です。

結婚しても子宝に恵まれない — スピリチュアルな観点からのその意味

今年で、占い師の看板を掲げて、20年目になります。

今まで、この『TRINITY』の主力読者層でもある20代~40代の多くの女性から、宿命・運命に関する相談を受けてきました。
その中でも特に切実だったのが、「結婚して○年経つが、まだ夫との間に子どもができない。
何か、祖先の因縁が影響しているのか」などといった、不妊の訴えでした。

女性にとって妊娠・出産とは、女性としてのアイデンティティを確認する最大のイベントです。
その機会に恵まれないというのは、この世に生まれてきた意味、女性として生きている意味を、見失いかねない危険性をも孕んでいます。
今回は、子どもができないことで悩んでいるあなたへ、私からささやかな処方箋をお伝えしたいと思います。

 

不妊は宿命か、それとも運命か — 人格を陶冶していれば“その時”は来るかも

子どもができない理由は、宿命と運命の2つの理由から考えられます。

宿命の観点から言えば、

・「今世で子どもを与えない生き方をさせることで、より魂を鍛える学びを与えよう」 と天が意図的に子どもを宿らせない場合。

運命の観点から言えば、

・「女性の魂がまだ修行不足で、子どもの母親になる宿命を背負っていながら、まだ人間の母親になるレベルに達せずにいる」場合。

今世で子どもを産まない宿命を持っている女性は、どんなに望んでも胎内に子どもは宿りません。
それは、本人にとっては筆舌に尽くしがたい絶望かもしれなません。
しかし永遠の進化向上を使命とする魂にとっては、それは避けることのできない修行の道程なのです。
今世で子どもを「産めない」女性は、子どもを産まないなりに別のテーマが設定されています。

自民党のある著名な女性国会議員は、かつて不妊に苦しみ、何度も治療を行ったことを告白しました。
高級官僚から政治家に転身し、スーパーエリートの階段をひた走ってきた才媛の、大いなる挫折。
怜悧なイメージが強い彼女ですが、誰も見ていない場所で、おそらく滂沱の涙を流したことでしょう。
神は今世で、彼女の魂に「子どもを産めない」という宿命を課したのです。
現在の彼女の社会的成功が本当に幸せだったかどうかは、誰にもわかりません。

運命の観点から言えば、今世で子どもを産める体にも関わらず子どもができないのは、「その女性がまだ母親になるには早すぎる」ということです。
普段の行動が粗暴であったり、心無い発言が続いて言葉の神様を怒らせている場合などは、人格を矯正させる為に天がわざと、母親になること=出産という“学び”を、遅らせている可能性があります。
「私は毒舌だから」などといって、自分の奔放な発言を反省せず自嘲している女性がよく見られますが、それでは、魂の進歩がありません。結婚が近い状況にあったり、あるいは結婚した直後は、人間の母親になるという心構えで、いつ妊娠しても大丈夫なように人格を意識して陶冶することが必要です。