幸せタイムリー~幸運を引き寄せ運勢を好転させる方法 運を強化し、願いを叶えるキーポイント PART.85

天使教育が私に教えてくれた教訓。 このエネルギーは小さなことから、しだいに大きなことまで響き渡って行くのだと思う。

☆~エンジェルセラピスト友紀が語る~
天使との対話 マドンナリリー 短編小説☆

 

🌹 Frozen (凍りつく)
~ 天使との対話 ~ 「Psychic Attack・憎んではいけない」

HINA🌺 45歳。
若輩ながらも最近ようやく細々とコピーライターの仕事も舞い込み、
ようやく念願だった「書く仕事」を手に入れたところだった。
といってもまだまだ主婦の傍らといったペースだ。
3歳年上の夫と、今年11歳を迎える我が家のお姫様マリアの三人暮らし。
今年でちょうど結婚し、早13年が経とうとしていた。

「今、私は本当に幸せ💗
こんなに心優しいと夫と愛する娘がいる。
そして、少々ながらも好きなことを仕事にしている。」

淡々と過ぎていく忙しない日々の中にHINAは心から幸せを感じていた。
そう、あの時の苦しさを考えれば、この穏やかに過ぎていく日々は心から神様に感謝せずにはいられない。
そんな思いを日々噛みしめていた。

もう、ずっーと遠い遠い昔のお話。
あれほど苦しみ、悩み、人を憎んだことは、
その前の人生でも、その後の人生でもなかった。
人を憎むということがどういうことか、身に染みてわかった辛い出来事だった。
今、やっとあの人に心から“ありがとう”と感謝できる。
心からそう思えた。

HINAが32歳の時、人生の転機となる出来事が起きた。
67歳の父が、ガンの闘病の末、自らの命を絶ってしまったのだ。
それは、未熟な心ない医師による診療と誤信による処方だった。
未熟な医師は、決して一緒に服用してはならない薬を処方していたのだ。
完全な医療過誤だった。

私も母も亡くなってしまったものは戻らない、
静かに冥福を祈ろうと結論を出した。
父が亡くなった時、HINAははっと我に返った。
これは、私があの人を憎んだ代償ではないか?
脳裏にずっと心の傷として残っていた思いが頭に浮かんで来た。

HINAは20代の頃、都内にある中堅の出版会社で総務事務として勤務していた。
25歳の時、読書好きが高じて、
“自分の思いを自由に表現できたら楽しいだろうな”という思いから
大学で開校している「文章講座」に通い始めた。

そして、いつしか35歳年上の教授と恋に落ちてしまった。
相手は既婚者で、HINAの父親と同じ年だった。
もともと自分よりも人生経験豊富な年上と話しをする方が好きだった。
周囲の友達は年下と付き合っている子が多かったが、
HINAには子供っぽく思えて、1つ下でも恋人なんて考えられなかった。

でも35歳は少々離れすぎている。
父親が聞いたらショックを受けるだろうな。
でも“好き”という気持ちは自然な現象で、年の差なんて全く感じなかった。
こんな恋愛は誰にも相談できなかった。

「長引かないほうがいい。ドロドロになる!」
そう思いながらの恋愛だった。

「僕たちの間にお金が動いているわけではない。
まして、物が動いているわけでもない。
だから、僕たちは“本物の恋愛”をしているんだよ。」
彼がよく私に言った言葉だった。

正直、この言葉をどうして何度も彼は言うのか?
当時の私には全く理解できなかった。

確かに私たちの間には何も動いていなかった。
そんなこと当然のことなのに!
といつも聞き流すといった感じだった。

ただ、一緒にいて話しをしているだけで楽しかった。
でも、現実はそんなに甘くない、心のどこかでいつも
長引いてはいけない、どんどん自分が辛くなるだろう。

悩んだ末、自分から別れを決断し、その恋愛はわりと短期間で終わった。
しかし、その後、その痛手は想像以上のものだった。

どうしてこんなに年の違う人を好きになってしまったのだろう?
あの人は私に沢山のことを教えてくれたけど。
今は何もかもがグレーに思えてしかたなかった。

相手のことを考えたら、簡単に友達や占いに相談できるようなものではない。
誰にも話せない苦しさと同年代の恋愛相談に甘さと羨ましさを感じた。

もう私は、前のようにキラキラと前向きにはなれないかもしれないわ。
そう思うと、こんな出会いなんてなければよかったのに、どうして私だったの?
他の女性だったらよかったのに!
そうすれば、私はこんな苦しい思いをしなくてすんだのに。