運を強化し、願いを叶えるキーポイントPART.67 ~エンジェルセラピスト友紀が語る~ 天使との対話 マドンナリリー 『SUPER GIRL(スーパーガール)』

主人公黒二子(こにこ)の実家は祖父母の代から続く地元で有名な商店。しかし、地元に大型スーパーができてしまい、商店街の皆が経営の不安に……。そんな中黒二子に舞い降りた天使からのメッセージとは!?

今は亡き祖父は、かつて満州で起業することを夢見て家族を連れて渡満した。

結果はご覧の通り、命からがら日本へ帰国後、無一文の状態から親戚らを頼りに農家を始めた。とても険しく過酷な状況が続くなか、家族のために必死になって働いた。その成果もあり、戦後、日本の農家の規模としては東北一、全国では5位の規模を誇る農家にまでのし上げた人物だった。トヨタ・クラウンの高級車に乗り、昭和30年代後半には、欧米の農業をこの目で見たいと、単身アメリカへ船で渡り、農家を視察して来るなどバイタリティー溢れる人物だった。

幼い頃、ある経済紙に「満州から帰国し、成功した日本人実業家たち」というタイトルで祖父母の写真が表紙になっているのを見たことがある。祖母はよく満州での大変だった話を私に話してくれた。満州の話しを聞く度に「絶対に戦争は起こしてはいけない」と子供心に思うのだった。今回の大型スーパーの件で、現在の状況は、満州から無一文で引き揚げて来たのに比べればなんのその! ではないか、とも思えた。

黒二子はクリスチャンではないが、ミッション系短大に通っていた影響もあり、壁にぶち当たった時は、弘前のキリスト教会へ足を運び、イエスに祈り、そして問いかけると不思議とその後スーッと行くべき方向へ導かれるという体験を何度かしていた。今回も何度かイエスへ問いかけてみたが、“閉める”というメッセージは来なかった。更に詳しいメッセージが欲しい時はドリーン・バーチュー博士のオラクルカードをツールにした。特にお気に入りの女神のガイダンス・オラクルカードに聞いてみても“閉める”というメッセージは来なかった。不思議と何度も“釜戸の女神VESTA”が飛び出してくる。そしてVESTAのカードに描かれているお鍋がやたらとキラキラ光って見えたのだ。

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「これだ!」お鍋でお惣菜を作り、売ろう! そして営業し、宅配も取り入れよう。

お店で待っているだけではダメ! 早速、母と青森市内の市場へ行き、人気グルメの試食をし、レシピを作成し、実際に自分で調理してみた。試行錯誤しながら様々なお惣菜を作ってみた。母や父、妹、叔母たちや常連客に試食をしてもらい、好評だったものをまず売ってみることにした。ただ売れるのを待っているだけでは目の前に立ちはだかる大型スーパーと同じになってしまう。個人商店だからこそ出来る“かゆいところまで手が届く販売”を実践すれば、顧客は必ずつくはずだ。黒二子は思いついた場所へはどんどん営業へ出向いた。そして共働きの風は地方都市にも押し寄せていた。残業などで帰りが遅くなった奥さま達に調理しなくてもよいお惣菜は評判が良かった。「スナックのお通しに使いたい」「介護ホームのお昼のお弁当をお願いしたい」しだいに注文が入って来た。時間をつくっては、ご年配者宅を一件・一件回り、試食をしてもらいながら宅配の営業を続けた。母・娘一緒になって頑張る姿は評判となり、契約も少しづつ増えて、売り上げも伸びて行った。もうすぐクリスマスが近づいている🎄今年のクリスマスは弘前のキリスト教会から「オードブルをお願いします」と注文が来ている。内容はお任せしますとのこと。

アメリカ留学後、地元で子供向けの英会話教室を始めた同級生の生徒たちもやってくる🎅

予算より少し奮発して、ビタミンEが豊富に入った女性に優しい青森県産の銘柄鶏・桜姫鶏をハーブで香ばしく焼き上げたローストチキンを朝から腕によりをかけて作る予定だ。🍗

今宵はローマの火の女神ヴェスタ、ありがとう(candle)

世界中の困難な状況に陥っている人達に暖かい火が灯されますように。アーメン💗

~ Fin ~ フィクション☨

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文芸社「~エンジェルセラピストが語る~天使との対話 マドンナリリー」(著者・友紀)

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