幸せタイムリー ~幸運を引き寄せ運勢を好転させる方法 運を強化し、願いを叶えるキーポイント PART.66

『行きの通勤電車の中で既に心がウキウキしていた。なぜなら、いつも原稿を書くときは大天使ガブリエルを呼び、「この作業が終わるまでずっと一緒にワークしてください」とお願いしているからだ。』

☆~エンジェルセラピスト友紀が語る~ 天使との対話 マドンナリリー 短編小説編☆

🌹 Paperback  Writer (ライター志望!)
~大天使ガブリエルとの対話 「創造力を現実へ落とし込め!」~

新宿御苑を側に新宿通りの道はクリスマス一色となり、夜7時ともなると、どこのお店もまばゆいばかりのネオンやオブジェで輝いていた。
一水(かずみ)は仕事を終え、新宿の大型書店へむけて足早に歩いていた。
本日は待ちに待った大天使ガブリエルのオラクルカードが販売される日だった。

 

一水、34歳は現在、四谷三丁目駅から新宿方面へ向かって歩いて5分のところにあるコールセンターに勤めてちょうど半年になる。

11時から19時までの契約社員だがシフト制のため時間の融通がきき、比較的、朝もゆっくり過ごせて通勤ラッシュを逃れることができるのが好条件で入社した。オペレーター業は長く、受信・発信・クレーム対応など今まで様々な業種のオペレーターを経験してきた。

現在は大手化粧品メーカーの主に受信業務を担当している。この時期はクリスマスのギフト商品や冬肌用のトライアルセットの注文が相次いでいて、TVでCMがオンエアされた直後は一斉にセンター中の電話が鳴り響き、それは大忙しとなる。

社内はほとんどが契約社員でカジュアルファッションOKの自由な雰囲気だが、そこは大手企業らしく規則は厳しい。さしずめ「好きな服を着てるだけ、悪いことしてないよ~♪」と懐かしいプリンセス・プリンセスの歌声が聞こえてきそうな雰囲気であるが、どんなに破れたジーパンをはいている者でも言葉使いはきちんとしている規律のある職場だった。

勤務時間は希望によって様々で、昼間は比較的、短時間勤務希望の主婦や国家試験を目指す学生さん、他に仕事をもっていて繋ぎで働く者などが多く、深夜組は俳優やミュージシャン志望など様々な条件の者が働いていた。

実は、私も一応ライター志望で少しづつだが自分の夢にむかって頑張っている者のひとりだった。そんな私の応援歌はカラオケで十八番となっている森高千里さんの「ライター志望」だった。

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19時の終業後は、いつも四谷三丁目駅のそばにある丸正ストアーでお惣菜を買い、3階の書店でブラブラした後、家路に着くというのがだいたいのパターンで、逆方向となる新宿方面へは何か用があるとき以外はほとんど寄り道しなかった。

丸正ストアーでは時々、シスターが2人くらいで買い物に来ている。通勤途中、四谷辺りから電車の中で見かけたりすると、なぜか決まって席を譲りたくなる衝動に駆られた。「お化粧はしないの?」「一日、何回お祈りをするの?」「毎朝、聖書を読むの?」「書き物をする時ってあるの?」「恋はしたのかしら?」可愛らしいご年配のシスターたちを見ると、いつも私の想像力がここぞとばかりに膨らむ。そして、その聡明さに心がホッと癒された。

一人暮らしなので、あまりお料理はしない生活だ。
ひとり身の生活ではお惣菜を買った方が、すべての材料を揃えるより安くあがったりする。

 

本日は大天使ガブリエルのオラクルカード発売日。

行きの通勤電車の中で既に心がウキウキしていた。なぜなら、いつも原稿を書くときは大天使ガブリエルを呼び、「この作業が終わるまでずっと一緒にワークしてください」とお願いしているからだ。クリエイティブな仕事をする者にとってガブリエルほど強力な助っ人はいないだろう。

創造力・文筆・コミュニケーション・メディア・マスコミ・ジャーナリズム・芸能・など、ふたご座的要素の強い大天使で、聖母マリアがお腹にイエスを宿ったとき、マリアに「受胎告知」しに来たのが大天使ガブリエル。通信も守護することから、私の今のオペレーターの仕事もガブリエルが導いてくれたのかもしれない。サンキュー📞

四谷三丁目から新宿御苑を側に新宿へ向かって歩いて行く途中、右手に大手老舗の出版社の前を通る。ここの出版社は有名人だけでなく、無名の新人もどんどん輩出している。なかには映画化された作品や日本だけにとどまらず、アジアや世界で発売されている作品など実に多種多様な作品を世に送り出している。

ちなみに一水の住む城東・下町の同じ町からホラー作家が輩出したというのを地元ケーブルで見かけた。ハリウッドでも映画化され、脚本家は「英語は話せないが自分もチョイ出演した」と語っていた。その手があったか!ホラーは苦手なので見ないが、どんな作品であれ映画化されるなんてすごいな! ちょっと勇気もらえた。(笑)

大手老舗出版社が入ったビルの一階のショーウィンドーには、その時の旬の作品がズラーっと並べられている。歴史、漫画、推理、恋愛、絵本、戦争、経済、ドキュメントなど、ありとあらゆる様々なジャンルだ。ショーウィンドーの前を通るたびに、まだ見果てぬ夢を胸に「大天使ガブリエル、もしよかったら私に力を貸して!」と心の中で囁くのが恒例となっていた。

 

今年のクリスマスはコールセンターで過ごすことになりそうだ🎄

シスターたちはなにをして過ごすのだろう? 礼拝? 讃美歌? それともお祈り?

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大型書店までもうすぐだ。花園神社を遠目に投げキッスをした💋
何処からか懐かしいメロディーが聞こえてきた🎵
ビートルズのペーパーバックライターだ♫

たしか小説家志望の少年の歌だったっけ。

ビートルズは大好きだ🎵 「イマジン」は4回見たっけ。👀

その瞬間、前方からギターを肩に担いだ少年が私へ向かって歩いてきた。

「がんばれよ!」と心の中で囁く。
ギター少年が私の横を通り過ぎようとした時、背中に白い羽が生えているのが見えた。

「エンジェルだ!」

後ろを振り向くと、もうギター少年はいなかった。
突然、私の頭上でパンパカパ~ンというトランペットの音とともに「MUSIC!」という声が。

そして「私、ガブリエルにお願いすれば、あなたが書いたものや本が出版されるよう扉を開きます。導きに従いたまえ」という声が。

大天使ガブリエルの声だ!

そうだ今宵は、大天使ガブリエルカードとビートルズのCDを買って帰ろう🎶私の中に眠っていた創造力がふつふつと湧き上がって来る瞬間だった。

今日もアルタ前は大勢の人で賑わっていた。

~ Fin ~ フィクション☨

文芸社「~エンジェルセラピストが語る~天使との対話 マドンナリリー」(著者・友紀)

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