『 人生をまるっと良くするアーユルヴェーダの精神浄化法 サッドヴリッダ ~敬うこと~ 』

本当に「敬う」ということの意味……。真に「感謝」することの意味を実践しているのか、と自分に問いかけるいいきっかけになるかもしれません。
『 人生をまるっと良くするアーユルヴェーダの精神浄化法 サッドヴリッダ ~敬うこと~ 』

Trinity読者の皆さま、こんにちは。

アーユルヴェーダ研究家の遠田優美です。

アーユルヴェーダには、自分の健康を守り高めるために行う日常生活法がたくさん説かれています。
その中から、特に精神のための健康生活法を「サッドヴリッダ」と呼び、日常生活で守るべき正しく良い行いが詳細に書かれています。

サッドヴリッダは、健康な精神をつくるためのとても実践的で効果的な方法です。

今回から、このサッドヴリッダについてご紹介していきたいと思います。

「心は身の主なり……」と養生訓(江戸時代の健康指南書)にもあるように、健康な精神は、健康な身体を作ることに大きく影響します。

清らかな心が、あなたの人生をまるっと良くします。

●生命とは?

まず、アーユルヴェーダでは、生命とは【身体】と【感覚器官】と【精神】と【魂】が結合したものであると定義しています。

清らかな精神は、正常な感覚器官(聴覚・触覚・視覚・味覚・嗅覚)の働きを後押しし、さらに健康な身体作りを後押しします。

また、ストレスなどで精神に異変が生じると、感覚器官の働きは乱れ、身体に不調を招くこともあります。

●サッドヴリッダはストレスケアの決定版!

ストレス要因はこの世の中から無くならないのですが、

サッドヴリッダを実践することで、ストレスに強く柔軟な精神を作ることが可能です。
また、愛と平和に満ちた、幸福な精神(ポジティブマインド)をつくることができます。

イライラしやすい、落ち込みやすい、よく眠れないなど、日常生活でストレスの高い方にもぜひ実践いただきたい生活法です。

●「神々、聖職者、人生の師、お年寄り、先生、先輩、ご先祖様、年長者など、目上の方を心から敬いなさい。」

サッドヴリッダには「するべきこと」と「してはいけないこと」が書かれています。
最初にご紹介するのは、

「神々、聖職者、人生の師、お年寄り、先生、先輩、ご先祖様、年長者など、目上の方を心から敬いなさい。そして献身的でありなさい。」という言葉です。

ある時、大学の学長も務める高名なアーユルヴェーダ医師を囲んでの食事会に日本で参加する機会がありました。
参加者はみな、主賓であるアーユルヴェーダ医師をもてなそうと料理やグラスの飲物を気遣っていましたが、ご本人は、参加者の一人であるご高齢の日本人女性のことを一番に気遣い、
「こちらにある料理をお取りしましょうか?」
「ご飯は足りていますか?」などと終始丁寧に声をかけていらっしゃいました。

その女性もまた謙虚に受答えされ、インドからはるばるいらしたアーユルヴェーダ医師への労わりと敬いの心が表れていました。

善い行いは理屈抜きに気持ちがいい……。
お二人のやりとりをみていた私は、心が温かく優しくなるような心持でした。

この食事会でお二人は、特別大そうなことをしたわけではないかもしれませんが、私に大切なことを実体験させてくださいました。

敬うとは、謙虚さ(相手から素直に学ぶこと)と、感謝の気持ちの表れだと思います。
そして、献身は、感謝の気持ちから自然と生まれます。

サッドヴリッダは社会道徳や行儀作法の話をしているのではなく、自分の健康を守るための話だということをいつも忘れてはいけません。
「敬うこと、献身的であること」を実践することで、清らかな精神が得られ、感覚器官が正常に働き、健康な身体作りができるというのですから、敬い身を尽くした相手に恩をきせる道理はありません。
そこには純粋な感謝の気持ちがあるだけです。

サッドヴリッダを実践することは一人でもできますが、良き手本となるような師や先輩がいるとより実践しやすい事でしょう。
逆に、サッドヴリッダを実践することで、良き手本となる師や先輩に出会える…ということもあります。

ただいま、アーユルヴェーダ基礎講座(8月クラス)の受講生を募集中です!
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