誰もいない森の中で木が倒れたら音がする?〜何事も決めつけないと自由で可能性が広がる

いろいろ検査した後、病名を告げられます。そうすると、それまで何となく具合が悪かったのが、みるみるうちにはっきりとその病気の症状が現れてくるという感じがしませんか?

“Mystic Secrets Revealed: 53 Keys to Spiritual Growth and Personal Development”というタイトルの書にあったのですが、「考え直す」というのは、熟考し、さらに情報を集めた結果、別のベターな結論に達したという意味で卑下するようなことではありません。一旦、言ったことを引っ込めるのは優柔不断と思われそうで勇気がいりますが、そんな見栄のために、ベターな方を選べないなんてつまらないことです。

もっとよいものが現れたら、いつでも心変わりしてよいと自分に許してあげましょう。でないと、一つの結論をつかんだまま放さないという停滞した状態を作って、発展がありません。

また自分の意見や結論にしがみついている人は、事実をねじ曲げたりする危険もあります。人間には同時に二つの相容れない信念を持つと不快を感じるので、一方を他方に合わせるように変更してしまう傾向があると心理学で言われています。「認知的不協和」です。政治や宗教の論争でよくあることですね。相手の言っていることの方が正しいかなと思っても、無視したり、怒り出して反論する行動に出るのです。

これは、自分の意見や結論が自分であると取り違え、自分が攻撃されたような気がするからなのでしょう。意見や結論はいつも進化し、発展していくものです。変わって当然なのです。もっとよいアイデアに出くわしたなら、潔くそちらの方がよいと認めたいですね。この潔さがあれば、「認知的不協和」が解消されて自分を正当化することに無駄なエネルギーを使うこともなく、もっと伸びやかに成長していけます。

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【望ましいことを想像する工夫】

日頃から、心をオープンにして、いろいろなことに興味を持ち、想像力を働かせる工夫をしたいですね。想像力は侮れません。人間にとって、夢を実現させるのに重要な能力の一つだからです。映画「ザ・シークレット」に出演し、『宇宙を味方にしてお金に愛される法則(原書:You Were Born Rich)』の著者、ボブ・プロクター氏が、想像力は”mental faculty”だとどこかで言っていました。そのとき、ハッとしたのを覚えています。

ただ誰でも想像力を働かせているのですが、誤って使っていることが多いかもです。旅行の計画は、楽しいことを想像して心が弾みますが、大抵の場合、何か不都合なことを想像して不安になったり心配することが多いような気がします。

旅行の場合、もう予定が立てられたわけですから、楽しいことを想像するのを自分に許せるのだと思います。まだ起きるかどうかも分からない場合、サバイバル意識が働いて、ついつい悪いことを想像してしまうのでしょう。内省してみて分かるのですが、そうであってほしいことを想像しようとすると、自分の中で、もしそうならなかったら落胆するからそんな空想は止めた方がいいと押しとどめる自分がいることを発見します。悪いことを想像するときは、自由にさせてくれるのに。

まだ分からないことでも、自分が望むことを自由に想像させてあげましょう。抵抗を感じる場合は、何か過去の経験からこうだと決めてかかっていることがあるのです。それを心から放つようにしましょう。

よく、思考が現実になると言われますよね。想像も思考のうちです。だから、よい想像は決して無駄ではないのです。ただ、思考があっちこっちにいって無秩序なため、効果が出にくい。そんなとき、英語で”center yourself”と言うのですが、意識を自分の中心、みぞおちあたりに持っていくと、心が落ち着いて雑念が少なくなると思います。深呼吸もいいですね。

好きな音楽とアロマキャンドルでリラックスできる環境を作り、比較的単純な作業をしながら想像に没頭するのはどうでしょうか。単純な作業は、大人の塗り絵や、編み物、またはふき掃除(音が出ないから)でもいいかと思います。

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いかがでしょうか。固定観念を放ち可能性を広げ、想像力を有効に使って望ましい人生を作っていきましょう!

 

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