信念の力はすごい! すべてはperception次第

結局、人は、自分の信念を外界に投影して見ているということになるのですね。自分で作った映画を見ているという感じでしょうか。
信念の力はすごい! すべてはperception次第

【不可能と思えることをやってのけた人】

『ザ・ウォーク』(原題: The Walk)という映画、ご覧になりましたか?

1974年にニューヨークのツインタワー(ワールドトレードセンター)の間にワイヤーを張って命綱なしで綱渡りをして世界を驚かせたフィリップ・プティというフランスの大道芸人の話なのですが、実話です。驚きました。ビルは地上110階、417mもの高さです。ツインタワーの間は42m離れています。一歩間違えれば命がありません。

彼は、17歳のときに、ワールドトレードセンターの完成予想図を雑誌で見て、ここにワイヤーを張って綱渡りすると決意するのです。そして24歳のときにその夢を果たしました。6年半の歳月をかけて、ビルとその建築について分かることをすべて研究し、「世紀の芸術的犯罪」の計画を練るのです。風によるワイヤーの揺れの影響も考慮しなければなりません。また非合法なので、疑われずに重量のある道具を屋上まで持って上げ、二つのビルの間にワイヤーを張る方法も考えなければなりません。

とにかく、無謀としか言いようがないこと、不可能にしか思えないことをやってのけるのですね。彼の純粋な情熱に動かされて、協力者も現れます。当時を振り返って彼はPeople誌にこう語っています。

“I had worked nonstop for 6 ½ years in making that dream come true. Certainly the idea of abandon was not hovering over me.  Not one second during that amazing, panic-like evening and morning did I think of giving up, to run away in fear, to abandon my dream.”

作戦実行の前夜や当日のパニックのような大変なときでも、一秒たりとも夢をあきらめる思いは頭をよぎらなかったんですね。信念と粘り強さがあれば、不可能なことでも可能になるというお手本です。

 

【信念の力ーできると思えばできるし、できないと思えばできない】

この信念の力は、自動車王のヘンリー・フォードも認めています。

Whether you think you can or think you can’t — you are right.
「できると思えばできるし、できないと思えばできない。どちらでもあなたは正しい」

どんな信念を持っているかが決め手ですね。フィリップ・プティ氏の場合は、純粋にできるということしか考えなかったのでしょう。何か夢を実現させたいと思ってうまくいっていない場合、自分の信念を一度、見つめ直す必要があります。自己限定していないかどうか。自己限定というのは、何か「できない」という思いがあるので、ヘンリー・フォードが言うように、できないことになるからです。

ルイーズ・ヘイも、「~できない」と口にするたびに、「止まれ」の標識を目の前に掲げていると言っています。自分で可能性を閉じているのです。わたしたちは、気をつけていないと「~できない」という他にも、いろいろな制限を設けています。「~でなければいけない」という奴ですね。こういった、可能性を狭めるような思いは手放すようにしたいです。

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※写真はイメージです

 

【信念を変えるにはーperceptionを変える】

そのためには、考え方や解釈を変えるとよいです。英語でいう”perception”ですね。これには原理があるのですよ。”Shift Happens”という本に分かりやすい説明がありました。

The first law of perception is, you see what you want to see.
自分が見たいものを見るという法則です。さらに……、

You never see the world; you see your thoughts!
あなたは世界を見ているのではない。自分の思考を見ている。

Perception is projection.
自分が捉えたこと(信念、解釈)を投影している。

結局、人は、自分の信念を外界に投影して見ているということになるのですね。自分で作った映画を見ているという感じでしょうか。

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※写真はイメージです

ところで、この”perception”の働きをするところが、脳のReticular Activating System(網様体賦活系)です。英語では、単に頭文字を取って”RAS”と呼ぶことが多いようです。その方が日本語よりずっと覚えやすいですね。

RASの主な仕事には二つあって、一つは、自分の信念にマッチするものだけを受け入れること、二つめは、自分の信念を立証するような出来事を探し出して意識にのぼらせることです。

わたしは、Pam Groutの著にあった実験で、2日間のあいだ、何台sunset-beigeの車を見つけるか数えたことがあるのですが、以前はほぼ見かけなかったのに、意外とsunset-beigeの車が多いのに驚きました。最初は意識して探していたのが、後の方は意識しなくても目に付くようになりました。ここまで来ると、RASが勝手に探してきてくれるようになったということですね。

だから、自己限定や何か制限するような信念がある場合、それとは反対の証拠を見つけてきてくれるように意識して探すようにするとよいです。やがて、RASが勝手に探してきてくれるようになればしめたもの。感謝の日記の効用はこういうところから来ているのでしょう。

こうして、反対の証拠が集まれば、信念は自然に変わります。持ちたい信念をイメージするトレーニングも合わせてすれば、自分の信念を変える時間も短縮されるでしょう。

できるだけ、自分の可能性が広がる信念を持つように心がけて、豊かな人生を送りましょう。

 

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