希望実現のプロセス《be-do-have》から考える 〜信念を変えれば行動と結果は付いてくる〜

引き寄せの法則では、Be-Do-Haveのプロセスにおいて「Be」が大切だと言います。たとえば、豊かになりたければ、それを引き寄せる波動を起こさなければなりません。

【行動よりも思考が自分の責任】

You may believe that you are responsible for what you do, but not for what you think.

分かりやすい英語なので解説するまでもないですが、日本語にすると「自分のすることには責任があっても、考えることには責任があるとは思っていないかもしれない」ということですね。これは、”A Course in Miracles(奇跡のコース)”に出てくる文です。まだ、初めの方しか読んでいないのですが、人間のマインドの仕組みが分かって勉強になります。「コース」では、これをレベルの混同だと言っています。

変えることができるのは、行動ではなくてマインドの方。つまり何を考えるかということが自分の責任です。実際には、そう考えるようになった「信念」の方を変える必要があります。どんな行動を取るかというのは、信念を変えれば自然についてきます。ところが、行動だけを変えようとするからうまくいかない。レベルの混同をやっているのです。

 

【Be-Do-Haveのプロセス】

引き寄せの法則では、”Be”が大切だと言います。たとえば、豊かになりたければ、それを引き寄せる波動を起こさなければなりません。そのためには、自分が豊かであるという波動を発する、”be wealthy”でなければならないのです。よく言われるのが、恋人が欲しいと思うときも、どんな相手を望むかを考えて、自分がその望む性質を持つようにすれば、そのような相手を引き寄せることができるというものです。これも”be”です。

波動はエネルギーです。だから、自分が望むエネルギーを”embody”しなければならないと言うのですが、”embody”とはどういうことでしょうか? 辞書をみると「具体化する」ですが、考えや感情を感覚で感じられる形にするという意味です。”em-body”と”body”という部分があるように、体で感じるという解釈でもいいかなと思います。望むエネルギーを体で感じられるようになれば、”be”は成功です。そうすると、自然に行動に現れて(”do”の部分)、なりたい結果を手に入れる(”have”)ことができます。

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希望実現のプロセスはbe-do-haveですが、わたしは”be”と”do”までが自分の責任かなと思っていました。ところが、「コース」では”be”だけで、あとは導きに任せればよいというので、驚く一方、肩の荷が降りてホットしたような気持ちになりました。beだけに専心すればよいなら、がんばれそうな気がします。be-do-haveの概念は、Ali Binazir著の”Tao of Dating”から拝借しました。

Beというのは「信念」と考えることもできます。これは、よくコンピューターのプログラムに例えられますが、プログラムがコンピュータの動作を決定するわけで、これまでと違う結果を得ようと思えば、プログラムを変えなければいけないことは納得できますよね。

この信念は目に見えず、隠れています。信念が具体化する第一段階が態度や考え方です。人が反応するのは、隠れた思い(信念)ではなくて、態度です。しかしこの態度も、探り当てるのが難しいと言われます。ただ、Doの部分の行動は簡単に観察できます。行動の範囲は無限にありますが、大抵の人は、限られた範囲の行動しか取りません。これがパーソナリティーと写り、この範囲を外れた行動を取ると、「あの人らしくない」と言われます。この行動の範囲を決めるのが、信念と態度です。

脳教育学者のJoe Dispenza氏は、パーソナリティーを変えなければ人生は変わらないと言っていって、脳の配線を変えるようなメディテーションを奨めています。脳の配線の書き換えはプログラムの書き換えと同じですね。

Haveは結果で、信念が顕現する最後の部分です。

うまくいかないのは、結果である”have”を何とか手っ取り早く手に入れようとするからです。たとえば、「豊かさ」の波動とマッチしていないのに、宝くじに当たって大金を得るということがたまにありますが、裕福なmindset(心の持ち方)になっていないと、2、3年後に元の経済状態に戻ってしまいます。実際に、宝くじに当たった人の90%は、富を保持することができないと聞いたことがあります。

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【信念を変えるために】

人生を変えたければ、信念を変える必要があることが分かりました。

ところが、自分の信念に気づいていないと変えることもできません。それには、自分が何を考えているか第三者の目で観察する必要があります。英語では”Watch your thoughts”と言います。初めのうちはぎこちない思いをしますが、慣れてくると、まるで別の自分がいて、「ほら、そこ。そんな風に考えたら駄目じゃない」と指摘してくれているような気がしますよ。指摘されたら、もっと建設的な考えに変えていくという作業を繰り返します。

考えは信念から来ていますが、考えを意識的に変える作業は、脳の配線を意識的に変えるのに匹敵するのだと思います。その繰り返しで、新しい配線が確立され、新しい信念になるのでしょう。

 

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