The world lives in you. 自分の中にある宇宙、あなたはどれを選択しますか?

人生は、10%が環境に左右され、残り90%がそれにどう反応するかで決まるという考え方で、まだ限定があります。

 

人間は誰でも何らかの価値観や意見を持って生きています。その価値観や意見というのは、持って生まれたものというよりは、周囲の大人や友人たち、環境などによって植え付けられたものがほとんどです。たとえ他からの借り物であっても、自分が生きている世界をどう捉えるかということは、その人の生き方に大きな影響を与えます。

この世界観ですが、イギリスの心理学者Robert Holden氏の著”Shift Happens”や他の人の著にも出ていた3つの分類が分かりやすいと思いました。

 

<人生の被害者という観点>

この観点では、人生に起こることに反応するだけで、選択もなければ、冒険することもなく、改善できる希望もありません。ロシアの生理学者、イワン・パブロフが犬に行った実験(ベルを鳴らして犬に餌を与えることを繰り返すと、ベルを鳴らすだけで唾液を分泌するようになった)は有名ですが、あの条件反射と同じです。

人間も、過去に繰り返し起こったことと同じような事が起こると、反射的に同じ反応をします。厄介なのは、忘れ去りたい嫌な事は潜在意識に押し込めてしまうので、顕在意識はどうして自分がそんな反応をしたのか分からないことです。でも、同じようなパターンが起こるときは、必ずや潜在意識に関わっていますから、ちょっと立ち止まり、探偵になったような気持ちで内省してみましょう。

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3つの中で、この観点が一番不自由を強いられます。なにしろ、自分は人生に振り回されているだけですから。

また、往々にして、他の人の意見に振り回されやすいようです。たとえば、「わたしもうこの年だから~だ」と物事を決めつけるようなことを言う人です。世間や周囲の意見をそのまま取り入れているのですね。また、些細なことでクヨクヨと悩む傾向にあるようです。人生は自分でどうすることもできないと思っているから、少しのことでも不安になってしまうのでしょう。

なかには、英語で“lineage”というのですが、両親や祖先の記憶を引き継いで彼らと同じ反応をすることもあるようです。この場合、そのパターンに気づいて解消できれば、自分だけでなく、両親や祖先も癒されるということを聞きました。思うのですけど、わざわざそのために、そういう家系を選んで生まれてきたソウルもいるのではと。

 

<嫌なことは起こるけど、どう反応するかは選択できるという観点>

この観点では、不都合なことや嫌なことは起こるかもしれないけど、それにどう反応するかは選択できるという立場を取ります。駐車違反のチケットをもらっても、仕事の面接でうまくいかなくっても、人生の終わりではないのだから悲観するには及ばないという態度です。

認知心理学がこの捉え方をサポートしているそうです。人生は、10%が環境に左右され、残り90%がそれにどう反応するかで決まるという考え方で、まだ限定があります。

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<人生は自分の思考次第だという観点>

人生は自分の心を写す鏡のようなもの。あるいは、自分の心を外界というスクリーンに投影し、その映画を観ていると考えることもできます。

また、世の中はコンピュータのハードウェアと同じで、ソフトウェアによってどんなプログラムも走らせることができるから、micro-softでも、micro-coolでも、micro-victim、 micro-free、micro-love、 micro-fearでも、好きなプログラムを自分で書けばいいと捉えます。

ルイーズ・ヘイが、思考が人生をつくるということをよく言っていますね。思考も波動ですから、外界に伝わっていきます。それが人々や環境に到達し、感じられて、こちらに返ってきます。自分は愛されないとかその資格がないとか思えば、周囲もそのように反応します。

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だから、自分を好きになる、愛する、大切にする、というのが一番です。これなら、あまり難しく考えずにできそうですよね。こうしてよい気分になれば、自ずと周囲にも思いやりをもって、親切に接することができます。そうすると、またそれが周囲からフィードバックされます。相乗効果で、パワフルです。

 

<自分の中に宇宙が存在する>

上記の3つの観点でどれが一番empowering(力を与えてくれる)かと言えば、もちろん、3番目ですよね。ただ、日々の生活で、思いがけないことは起こるでしょう。失敗することもあるでしょう。タイミングの問題もあるでしょう。人間智では分からない要素がいろいろあると思います。それでも、やはり、どう捉えるかという考え方次第で、人生は違ってくると思います。

世間や周囲の価値観を手放して白紙に戻ったら、自分のハートに聞き、自分の真実を生きるようにしましょう。

失敗したように見えても、それで自分を決めつけず、あくまでも、経験に過ぎないと割り切りましょう。いつもでも苦痛を反芻して自分を苦しめず、一つの興味深い経験だったとして感謝し手放しましょう。意識して今を楽しみ、ワクワクすることを想像し、計画・実行しましょう。自分を限定するような思考に気づいたら、別のもっと拡張できる思考に置き換えましょう。

結局、どの観点を選んでも、自分の人生(宇宙)は自分で選択しているのです。それだけ、わたしたちはパワフルだということなのですね。

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最後にこちら。スピリチュアルの世界でよく聞く台詞です。

You don not live in the world, the world lives in you.

あなたは宇宙の中に存在するのではなく、宇宙があたなの中に存在するのです。

 

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