2.自分の居場所
自分の居場所について考えたことありますか？
僕は小学4年生のときに一度だけ居場所を失いました。
その当時、家族は仲が悪くていつも喧嘩をしていました。
台所には、割れたお皿や茶碗があったことも……。
親の喧嘩を見て、僕はここに居たら駄目なのかなとマイナスに思い込んでいました。
学校で勉強をする意味も良い子でいる意味も自分なりに答えを探していましたが
どれだけ頑張っても家に帰って親に話したところで褒められることもなく
喧嘩を見せられ八つ当たりされる毎日でした。
そんな日々が二年くらい続き
小学6年生になった時、担任の先生が図書の時間に
僕を教室に残して話を聞いてくれました。
僕の家族の話、自分の居場所が無い話、自分なんて誰も必要としてない話
子供ながら必死に向き合ってくれた先生に話をしました。
すると先生が「濱口、お前は乗ってない自転車と同じで、動かしてやらんかったら錆びてしまう」
何気ないこの言葉で、自分の心と体、内側と外側が繋がりました。
そしたら涙があふれ出ました。
今分析すると客観的に見ることができたのでしょうね。
そして先生の顔をみると僕と同じように泣いていて
「こんなにも向き合ってくれる大人が居てるんだ」と思ったらよけい泣けてきて
声を出して泣いてしまいました。
photo by hamaguchi yoshiyuki
居場所を知る。
それは同時に自分を知るということなのでしょうね。
心理学では、自分では自分のことを見ることができない、と言われています。
なので、自分を見るためには鏡が必要になります。
その鏡となるのが私たちの周りや仲間です。
自分が美しいと、周りに写るものも美しいです。
自分が醜いと、周りに写るものも醜いです。
これが心理学で言う「投影(とうえい)」です。
僕の勝手な思い込みかもしれませんが、「投影」ではなくても、自分で自分のことを見ることはできます。
始めは人に教えてもらうかもしれませんが、自分で自分を見ることができた人達を知っています。
3.邪魔に思われたくない？
自分の居場所、その答えを知っているのは心です。
心がここに居たい、ここに住みたいと思った処が居場所です。
例えて説明させて頂きます。
大好きな彼とずっと一緒に居たい
けど彼は私のことを邪魔だと思っているから
ずっと一緒には居られないかもしれない
そんなの嫌だから嫌われないように、邪魔にならないようにしよ！
この文章を読んで何かおかしなこと言っていると思った方、正解です！
彼のことが好きで、あなたが一緒に居たいと思ったなら、ずっと居て良いんだよってことです。
相手に邪魔扱いされているわけでもなく、あなたが我慢して邪魔にならないように気を使っている状態を客観的にみたら、
あなたが彼を邪魔に思っているように見えます。
自分の居場所を見つけるには、心に素直になることです。
