木内麗子のイギリス HAPPY☆探し第43回★妖精のお菓子

多くのイギリス人を魅了するフェアリーケーキ、あなたも甘い魔法にかかってみませんか?

第43回★妖精のお菓子

妖精(フェアリー)はケルト民族の神話伝承の中で、小人の姿だったり、時にはドラゴンの姿など、さまざまな姿に変わって伝えられてきました。

そのため英国には妖精伝説が数多く残っており、英国文学の中でも頻繁に妖精が登場しています。

例えばシェイクスピアの作品「夏の夜の夢」では森に住む妖精たちが、そしてスコットランドの作家ジェームス・マシュー・ バリーの戯曲「ピーター・パン」にもティンカーベルという妖精が登場しています。
これらの作品を愛してやまないイギリス人にとって、伝説、童話、オペラなどを通して小さな頃から慣れ親しんできた妖精は、とても身近な存在なのかもしれません。

 

そんな英国では妖精の名前がついた伝統菓子もありました。

その名も「フェアリーケーキ(Fairycake)」。名前の由来は「妖精(フェアリー)が食べるようなカワイイケーキ」という説と、「フェアリーケーキを食べると妖精がやってくる」という説など諸説あるのだとか。
カラフルなアイシングやバタークリームなどでデコレーションしたフェアリーケーキは、小さくてうっとりするほどかわいらしく、イギリスではフェアリーケーキ専門店もあるほど人気です。

一口頬張れば、なめらかな甘いクリームとふわふわのスポンジケーキが口の中でハーモニーとなって、まさに魔法にかけられた夢見心地な気分に♪ 多くのイギリス人を魅了するフェアリーケーキ、あなたも甘い魔法にかかってみませんか?

妖精として思いつく姿といえば愛らしい少女のような顔立と薄く透明な羽。多くの人々の心をとらえてきた愛らしい姿の妖精です。

妖精はケルト文化に由来していると言われています。そのため妖精の歴史は古く、各地で妖精伝説が数多く残っています。

 

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