英国の伝統焼き菓子「メイズ・オブ・オナー(The Original Maids of Honour )」は、その昔宮廷でしか食べられない焼き菓子でした。
なぜなら16世紀、国王ヘンリー８世が、２番目の王妃アン・ブーリンとそのメイドたちが食べていた「メイズ・オブ・オナー」に惚れ込み、王室のみで食することを決めたからです。
ヘンリー８世はレシピをリッチモンド宮殿の鉄の箱に隠し、その製法を発明したメイドまで幽閉してしまったのだとか。
けれどこの門外不出の伝統焼き菓子は、ロンドン郊外のリッチモンド地区の老舗ティールーム「ニューウェンズ」で味わえます。

1850年創業以来メイズ・オブ・オナーのオリジナルレシピを忠実に守り焼き上げている「ニューウェンズ」は、外観にも大きく「メイズ・オブ・オナー(The Original Maids of Honour)」の文字が掲げられています。

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メイズ・オブ・オナーは、おみやげとして購入可能ですが、レシピは門外不出です。

さてそのお味ですが、外はパフペイストリー風のさっくりした食感、
そして中はカスタード風のしっとりした上品な甘みが口いっぱいに広がります。
大きさも手のひらサイズで、紅茶のお友にピッタリなサイズです。

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店内ではスコーンも楽しめます。食器は英国を代表する陶磁器スポードが使われています。

「ニューウェンズ」は世界遺産のキューガーデンの目の前に位置しています。
春休みにロンドン旅行する方は、秘伝の宮廷の味ぜひお試しあれ。

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