仲間が集まるダフネ・クロスさんの「オープンサークル」体験レポ(後編)

 人や霊、神仏にはそれぞれ波長があり、同じ波長の人々や、時間的・地理的に適合する場合にはそういう人たちが集まるようにできているんだとか。まさに「引き寄せの法則」で、必要とする人に会ったり、不可欠な事柄が「必然的に」起こるようにできているんだそうです。

「息子の自殺を自分のせいだと責め続ける父親」

私の霊視を受けて、「私にもあなたの後ろにおばあちゃんと息子さんが立っているのが視えるの」とダフネさんはその泣き続けている男性に言います。
そして私に向き直ると、「この人のおばあちゃんはね、息子さんを亡くして失意に暮れるお孫さんを見ていられなかったの。だから今日はあなたの口を借りて、「もう立ち直って前に進みなさい」というメッセージを伝えて欲しかったの。よくできたわ、本当にあなたは霊視は初めてなの?」と冗談交じりに私に言います。

泣き終えた男性が私たちに語ってくれたところによると、息子さんはまだ20代初めという若さであったにも関わらずドラッグなどにハマり自ら命を絶ってしまったのだそう。それを気付いてあげられなかった自分は父親失格だ、とずっと何か月も自分を責め続けてきたのだと告白してくれました。そしてそれを見かねた友人から、今日のSAGBのオープンサークルへ行ってごらん、と勧められ初めやって来たのだといいます。

それからダフネさんはほかの生徒さんたちに私と同じように霊視をするように言います。同じように質問をどんどんとし、考えるのではなく感じるまま、視えるままを言葉にしていくように促します。

すると不思議なことにみんなが口裏を合わせたようにその男性にまつわる霊たちからのメッセージを届けるのです。
「ジェームスという男性の霊が視えます」とある人がいうと、その男性は「亡くなった兄です」と答えます。
「ジェームスはあなたの息子さんの肩を抱きながら、もう大丈夫だよ、と笑顔で言っています」とメッセージを伝えます。
お父さんの顔に安堵感がみえました。

そしてその男性と一緒に来ていた若い女性は亡くなった息子さんの彼女だそうで、「彼が使っていた香水の匂いがします」と言います。これまでも急にふわっと同じ香水の匂いが彼女の部屋でしたことがあったそうですが、今日はまるで彼に抱きしめられているみたいと言います。
こうして図らずも亡き息子や親族からのメッセージを受け取った男性を管所は晴れやかな顔になっていました。まるで二人が亡き彼と再会するためにSAGBへ導かれてきたとでもいうようでした。

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「霊は一番必要とする人のもとへ現れる」

全員の霊視を聞いたダフネさんは、「皆さん、よくできましたね。あなたたちが言う通りのことが私にも視えていました。もし違っていれば私も訂正を入れましたが、今日はその必要もなかったみたい」と笑顔で言います。
「霊は一番必要とされる人のもとに現れる」とダフネさんは続けます。
今日はその男性と女性のために私たち全員が呼ばれて、メッセージを届けるお役目を負ったのだとも言いました。

人や霊、神仏にはそれぞれ波長があり、同じ波長の人々や、時間的・地理的に適合する場合にはそういう人たちが集まるようにできているんだとか。まさに「引き寄せの法則」で、必要とする人に会ったり、不可欠な事柄が「必然的に」起こるようにできているんだそうです。

私が数年前に初めてSAGBで霊視を受けた際も亡くなった祖母に会いたい一心からでした。それまで知りもしなかったSAGBのことを日本人の友人から聞き、半信半疑で向かったのを覚えています。しかし入室するや否や霊能者のA氏は祖母のことを詳細に語り始め、私は祖母の霊に導かれてやってきたのだと言ってくれました。

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「霊は決して不吉なことは言わない」

どんな人生を送った人でも、どのような亡くなり方をした人でも、あちらの世界では幸せになれる、とダフネさんは言います。この世での人生をあちらで振り返り、さらなる魂の修行を霊体となって続けるのだそうです。
そして現世にいる親族や友人たちのことを常に見守っていながら、必要とされたときにやって来て導いてくれる、それがスピリット(霊)なのだそう。彼らは霊界の厳しい掟に従って良いメッセージだけを届けるようになっているとも言います。

ですので不吉なことや嫌なメッセージが送られることは全くなく、そういったメッセージは「善霊の姿を借りた悪霊・悪魔のなせる業」であったり、金もうけをたくらむ悪質な霊能者の詐欺行為に他ならないとダフネさんは言います。
時には怒って厳しいことを言ったり、体験させたりする霊や神仏もいるといいます。しかしこれはあなたのことを思っての「愛のムチ」なので、きちんと向こうの真意を汲み取り、一歩一歩人生を全うしていかなければなりません。

 

「霊は現世の友人と同じ」

しかしダフネさんはこうも警告します。
「私たちは生身の人間であり、霊界とは一線を画して生きていかなければなりません。お互いに共存することは大事ですが依存してはいけません。今生きている自分の人生をまず第一優先に考えましょう」と。