【涼しげで目を楽しませてくれる装置】

暑い夏に、私たちの目を楽しませてくれ、なおかつ「涼しさも感じさせてくれる装置」といえば「噴水」があります。近年では、不況のあおりをうけて稼働していない噴水もありますが、水を噴き上げるその様子は、見ているだけでも心地よいものです。

基本的に、現在の噴水は「ポンプ」を使って水を噴出循環させていますが、こういったシステムが完成する前から、噴水は存在していました。

最も古い噴水は「古代メソポタミア」の遺跡から発見されたものとされており、この時代のものは「地形の高低差を利用したも」のでした。ちなみに、日本最古の噴水も同じように高低差を利用したものであり、江戸時代から水を噴き上げています。

その後、古代ギリシャの発明家である「ヘロン」が、高低差の原理をベースに水圧や空気圧を利用した「ヘロンの噴水」を作成しました。これは、現在でも理科の実験などでよく紹介されるものであり、夏休みの工作としてペットボトルを使ったヘロンの噴水を作ったりする人もいるようです。

一見すると「動力がないにも関わらず、ペットボトルの中で水が噴き上げている」様子は神秘的であり、古代から噴水が人々に好まれてきた理由を感じさせてくれます。

【人間が噴水をつくった理由】

そもそも、なぜ私たち人間は噴水を創ったのでしょうか？　人間にとって「水は生命を維持するために必須の要素」です。つまり、水が大量にある場所は生活の為に重要というだけでなく、「神聖な場所」でもあったわけです。

古来から、「泉の伝説」が世界各地に多く伝わっていることからも、そのことが想像できますが、そんな神聖な場所において、「水が通常ではあり得ない動きをする」のを目撃したとしたら、そこに「神秘的な力が宿っている」と考えてもおかしくはありません。

そんな不思議な動きの小規模なものとしては、「自然のわき水」があります。こちらは、場所によっては、数cm水面が盛り上がっているところを見ることができますし、大規模なものとしては、一定期間で熱湯を高く吹き上げる「間欠泉」などもありますので、そういった自然の力を真似しようとしたのが噴水といえるのでしょう。

このことからもわかるように、噴水とは元来とてもスピリチュアルなものでした。古代には「神殿や、儀式の場などに設置されていた」ものが、時代がたつにつれて庭などのデザインの一部として取り入れられるようになりました。スピリチュアルな観点からみても、噴水にはしっかりと意味があります。

【スピリチュアルな観点から見た噴水】

水というのは、「エネルギーを溶かしやすい性質」を持っています。つまり、泉や池にはエネルギーが溜まっていくわけですが、そういったものを噴水という形で動かすことで、「たまったエネルギーを周囲に拡散することができる」わけです。神殿などの、信仰の場にあったものは、「水に蓄積された神聖な祈りのエネルギーを周囲へと拡散する装置」だったのかもしれません。

この噴水の原理は、現在でも風水などで利用されています。大規模なものですと、庭や室内に噴水を作ってエネルギーを循環させたりしますが、より小規模なものでも充分にエネルギーを動かすことは可能です。

【噴水で部屋のエネルギーを整える】

部屋のエネルギーが淀みがちという人は、小さなものでもいいので噴水を導入してみることをオススメします。なんとなく「部屋が暗く感じるな、と思う場所に噴水を設置」しましょう。このときのポイントとしては、「LEDなどで水が輝くタイプ」をつかってください。暗い場所にはネガティブなエネルギーが溜まりがちですので、光でそれを浄化してから循環させるわけです。

また、ご自身の吉方位などがわかっている方は、そちらに噴水を設置することで運気をよりアップさせることも出来ますし、流れる水音に耳を澄ますことで、瞑想状態へと導いてもくれますので、噴水はエネルギーを循環させるだけでなく、「スピリチュアルアイテムとして、かなり優秀なもの」なのです。

噴水をどこで買ったらいいかわからないという方は、要は水が循環すればいいので、「金魚や熱帯魚、水草などを飼育するセット」を使ってみるというのも面白いかもしれません。噴水というと吹き上げるイメージが強いですが、室内で使うならば水が循環して入れば基本的に大きな違いはありません。

さわやかな気分にさせてくれるだけでなく、スピリチュアルアイテムとして優秀な噴水。興味をもったら、是非とも手に入れて、お部屋のエネルギーを改善してみて下さいね。

It existed from ancient fountain.
We want to improve the energy of the room use the fountain.