どんどんと需要が増えるエクソシスト 深刻な後継者不足とは?

現在、世界的に多くのエクソシストが求められているということは、人々の心が荒廃しているというだけでなく、「エネルギー的にも大きな変化が起きている」ということでしょう。

このことからもわかるように、ボブ・ラーソン牧師は正式な教会をもっているわけでなく、テレビで福音を伝えることで、寄付金などを集める「テレビ伝道師」でした。日本と違って有料放送が多いアメリカではこのような仕事もなりたつわけです。テレビ伝道師が出始めたころにはなんと「年間で数十億円を稼ぐスーパースターもいた」ほどです。

ボブ・ラーソン牧師もこのようなスーパースターを目指していましたが、礼拝で大金を稼いでいるという疑惑や、悪魔に取り憑かれた人物に「同性愛は悪だ」と語らせたビデオが流出するなどのスキャンダルが噴出したために、表舞台からは消えていました。それが、今回の少女エクソシストのおかげで表舞台に復帰したのです。

はっきりとしたことはわからないのですが、少女エクソシストの代表格ともいえる「ブリンネ・ラーソン」さんは、「幼い頃から父に悪魔払いを習っていた」と公言していることから、ボブ・ラーソン牧師の娘である可能性が高く、「自分の娘を利用しての策略ではないか、金儲けの道具なのではないか」という疑惑が噴出してきました。

実際、悪魔払いの礼拝に出席するのは無料であるものの、「悪魔払いには3万円以上」かかり、礼拝に出席した人にDVDや書籍、十字架を販売するという非常に商売がかったものであることも明らかになったことから、2011年に一躍有名になった少女エクソシストたちは、2013年には「金儲けの道具として操られている哀れな娘達」となり、現在ではその動向はつかめません。

 

【Skypeで悪魔払いは出来るのか?】

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彼女たちが金儲けの道具ではないかという疑惑が出たと同時期に、ボブ・ラーソン牧師はより効率のいい悪魔払いの方法を開発しました。それは、「オンラインの対話サービスである、Skypeを通じて悪魔払いをする」というもの。

場所を動かずに依頼が受けられるのですから、非常に手軽であり、人気を集めていますが、さすがにこの手法に関して「国際エクソシスト協会」は、「オンラインでの悪魔払いはありえない」という声明を発表しています。それは「悪魔が取り憑いている人物が、素直にPCの前に座ってSkypeで通信するはずがなく、そんな人をPCの前につれていったならば、通信するよりもPCを破壊する可能性が高い」というもので、実践的でありなおかつ現実的な意見といえるでしょう。

スピリチュアルな観点から見ても、エネルギーがいくら時間や空間を超越して、遠隔ヒーリングやリーディングが可能とはいっても、悪魔憑きという非常に深刻な症状を遠隔で解決するというのは、「さすがに難しい」と言わざるを得ません。

現在でもボブ・ラーソン牧師は悪魔払いの礼拝を行ったり、エクソシストスクールを開いたり、Skypeでの悪魔払いを続けてはいますが、すっかり少女エクソシストは表にでなくなっているようです。Skypeという手段が出来たことで、彼女たちが無事に日常生活に戻れているといいのですが……。

 

【エクソシストの未来】

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現在、世界的に多くのエクソシストが求められているということは、人々の心が荒廃しているというだけでなく、「エネルギー的にも大きな変化が起きている」ということでしょう。悪魔払いというのは、冒頭で紹介したように激務であり、悪魔に取り憑かれた人からの攻撃で「命を落とすエクソシストすら存在する」という世界です。

このような状況を考えると、エクソシストは「今後ますます必要」となっていくでしょうが、きちんとした訓練を積んでいなかったり、未成年を客寄せパンダとしてエクソシストにするようなことは決して起こってはいけないことといえるでしょう。

The era where exorcism is sought.
A conspiracy behind girls exorcists.

 

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