愛もお金も引き寄せる人の「秘密」— 引き寄せの法則の使い方 —

あの人はお金持ちだから=幸せだ。 あの人は彼がいるから=幸せだ。 と思っていませんか?

時には蔓のからまる花が咲き乱れ香しい匂いで部屋をいっぱいにし、時には鳳凰が虹色の羽を広げ大きな風を巻き起こす。

これは今私の目の前に広がっているどこにでもあるようなバスルームの壁なのですが、見かたによってさまざまな模様を浮き立たせて想像力をかきたててくれます。
人生のようだなと思います。
全ての物事は見かた次第でどんな模様をも見出すことができます。

 

人は注目するものを増大させる。

前回書いた「今ある幸せに注目する。」ということ。

でも、私幸せじゃありません。
本当にお金がないんです。
彼がいなくてとても孤独なんです。

本当に? あなたには何もないですか?

 

幸せの在処

「コロンブスが幸福の絶頂にあったのは、けっしてアメリカを発見したあとではない。
発見する3日前、乗組員たちが絶望のあまりヨーロッパに引き返そうとしたその瞬間にこそ幸福はあったのだ」(『白痴』ドストエフスキー 著)

今日という日は夢に向かう物語の途中だと考えてみてください。

あなたは今お金持ちになるための成功ストーリーの途中です。
このどん底から始まるストーリーです。
あなたは今幸せになるための恋愛ストーリーの主役です。

ミラクルな出会いとともにパッピーエンドを迎える物語が始まるのです。

幸せは結末にあるのではありません。
そこに向かう夢の途中こそが幸せの在処です。

ハッピーエンドの結婚式のシーンや、甲子園で優勝する結末だけみせられてもその映画は全くおもしろくないですよね。
そこにいくまでの紆余曲折のドラマにある陰影こそが人をひきつけてやまないのです。

羽生くんが金メダルをとるまでの挫折と復活、そこにあったであろう血のにじむような努力を垣間見るからこそその金メダルに私たちは心震わすのです。

あなたが今影の部分にいると思うのならばそれは明日の光へ向かう夢の途中です。

 

普通であることの幸せ

水道から水がジャーとでて、私は泣いたことがあります。
最初に出てきたのは真っ黒いドロ色の水でした。
それでもありがたくて、ありがたくて涙が止まりませんでした。
震災の時の体験です。

一か月以上水が出ない生活は過酷でした。
毎朝丘の下の川からトイレに流すための水をポリタンクで運び、飲み水のために自衛隊の給水車の列に並びます。
最初の日は6時間ならびました。
普通であることのありがたさをあの時多くのみなさんが経験されたことかと思います。

今でも世界のどこかには毎日重たい水を運んでいる人たちがいます。

あなたが今持っている物を数えてみてください。
パソコン。スマホ。今日眠るあたたかなお布団。毎日の食事。
家族。友人。車。部屋。洋服。バック。くつ。炊飯器、冷蔵庫、シャワー。
五体満足の体。見える目。聞こえる耳。
今、この記事を読んでいる人でただのひとつも幸せを数えられない人はいません。

数えきれないくらいの物や幸せを持て余し「断捨離」と言って捨てながら、それでもあふれかえっている部屋の中であなたは今日も足りないものを探している。

それはあなたが「足りない」に注目した結果です。
人は注目している物を日々引き寄せ続けているのです。

あの人はお金持ちだから=幸せだ。
あの人は彼がいるから=幸せだ。
と思っていませんか?

違います。

あの人は幸せだから=お金持ちなんです。
あの人は幸せに注目しているから=彼ができたんです。

幸せな人は知っています。
幸せに注目することで幸せが増大していくということを。

どんなにささやかな幸せだったとしても。

今いかされていることの幸せ。
今日も仕事が出来る幸せ。
おはようといってくれる家族や同僚がいること。
あなたにあたたかな居場所があること。

少し見方をかえるだけで、あなたの毎日は芳醇な味わい深い豊かさに満ちていると気づくはずです。

なんていうことのないバスルームの壁の香しく咲き誇る花や鳳凰の虹色の羽のように。

今日も読んでくださいましてありがとうございます。
あなたが幸せでありますように。

さくらあくり

 

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