型にはまらない自由な発想で楽しむアンティーク〜どのように古物を暮らしに取り入れるか

第一回目の記事で、アンティークとブロカントについてざっくりとご紹介したのですが、
これからの記事は私が住んでいるベルギーとお店のあるフランス、
そして時々買付に出向くイギリスのアンティークを主にお話したいと思います。

さて、アンティークと一口にお伝えしても、
将来的な投資目的でアンティークを求めるわけでなければ、
古物の存在は左程難しく捉えないほうが、魅力を存分にお愉しみ頂けることでしょう。

そうはいってもいきなりアンティークを暮らしに取り入れることは
今まで古物との接点が無い方でしたら、
何からセレクトして、どんなふうに扱いえば良いのか全くお分かりにならないかもしれませんよね。

そこで今回は
私自身がどのように古物を暮らしに取り入れているのか
ご紹介したいと思います。

 

台所の実用アンティークたち

我が家の
食作りを楽しむ台所には、お料理が苦手な私の気持ちを上げるための
お気に入りのアンティークが色々。

ブルーと白でコーディネートしたアンティークたちを散りばめて
色をまとめるキッチンを楽しみます。

写真に写る調味料入れ(キャニスター)は、
現在のものに比べて厚みもある丈夫な素材のエナメル製。

こちら1900年頃のフランス製で
フランス語で表記されたゴシックロゴは
目にするだけで、美を意識するデザインがお気に入りです。

Sucre(砂糖)やCafé(コーヒー)は
日本でも日々活用する素材ですが、
Chicorée(チコリ)は馴染みのない素材ではあるものの、
こういったキャニスターの中には、台所の細々としたものを収納してみたり、
レードルや菜ばしなど立ててみたり、
マイルールを決めて使い方は自由自在に。

こうあるべきと決めることなく
型にはまらない自由な発想で楽しむアンティーク。
まずは台所からいかがでしょう。

 

ふっと湧き上がる優しい気持ちに

こちらは私の仕事部屋。

実際にこの原稿を書いている今も、この環境の中でPCに向っています。

1880年とサインのある3面絵画は、
大胆に薔薇が描かれた高さ1m程の油絵。

今から約138年前に北フランスのブルジョワのお屋敷で使用されていた見事な油絵なのですが、
フランスの長く寒い冬の必需品、暖炉の前に立てかけて、
暖炉を使用しない季節に隠すために作られた衝立。

用途もさることながら、大胆なデザインとフランスらしいロマンティックな配色で
実用性と愛でる楽しみも兼ね添えた心惹かれるアンティークになりました。

素人目には分からないような修復もあり、
大切に現代まで受け継がれてきた絵画は
美術館レベルの絵画ではありませんが、
日々鑑賞する絵画としては贅沢な程に見事な出来栄えです。

窓辺にカーテンのように立てかけてみたり、
インテリアのちょっとした間仕切りに利用したり、
純粋に絵画として壁や家具の上に飾ってみたり、
幾通りもの用途を備えて、まさに美と実用のアンティーク。

ふと目にしたときに、心にふっと湧き上がる優しい気持ち、
堪能しているのです。

 

困難も苦しみも乗り越えて存在する

日々の暮らしにそっと息づくアンティークたちと共に
肩肘張らずに、アンティークそのものの存在を愛おしむベルギーの暮らし。

世界大戦を2度も潜り抜けて、
困難も苦しみも乗り越えて
そんな苦労もまるで無かったかのように
涼しい顔で存在しているアンティークたち。

まるで人間の心を宿しているような
深みのある存在感は
新品には感じられない温かさと穏やかな表情を併せ持ち
現代まで受け継がれてきました。

その背景には時代時代に、このアンティークたちを大切に扱ってきた人たちの
心優しき思いが詰まっているようですね。

こちらは1920年頃フランス製のバレリーナチュチュ。
仕立てる前の素材として手に入れたものですが、
チュチュという枠に捉われずに、
カーテンに仕立て直すのも素敵です。

アンティークを手にしたときの安らぎを感じながら、
今日もまた素敵なアンティーク探しの旅へ出かけて参ります。

パリのアンティークショップ Chevalier Charmantでは
ネットショップDeco Belgeより日本のお客様に
フランスからレアなアンティークを直送。

ヨーロッパ各地を日々移動して、
レアで旬なアンティークをご用意しております。

そのセレクションと審美眼で
多くのお客様の信頼を受け、注文の多い古物店として人気です。

web shop
http://decobelge.com/

 

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