アンティークを取り入れて、暮らしに小さな幸せ運んでみませんか

はじめまして。
パリ アンティークショップ「Chevalier Charmant シュヴァリエ・シャルマン」のErikoです。

今回からTrinity Webにて記事を書かせて頂くことになりました。

Trinityの中では異色のテーマ「アンティーク」を題材としておりますが、
アンティークを通して見る、

「癒される空間作り」
「心が豊かになる暮らし」

といった暮らしに息づくアンティークをご提案すべく、
ベルギーでの暮らしやパリのお店のこと、
そしてフランス人やベルギー人のアンティークに対する接し方など
現地ならではの愉しいルポをパリよりダイレクトに発信したいと思います。

記事を読んで頂いて、心宿る小さな幸せを積み重ねて頂けたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

第一回目の今日はアンティークについてご紹介して参りますね。

 

「アンティーク」と「ブロカント」の違い

さて、アンティークに馴染みの無い方でしたら、
「アンティーク」とは一体どのようなものを指すの?
と思われることでしょう。

古物の世界では、一般的に存在してから100年を経過したモノを
「アンティーク」と定義しているのですが、
100年を経過していなくても、おおよそ100年を目安にして「アンティーク」、
それよりも若い時代のものを「ヴィンテージ」、
あるいはフランス語で「ブロカント」と呼んで大雑把に区別しています。

アンティークと一口にお伝えしても、
アンティークにはどのようなアイテムがあるのか
中々すぐにはぴんとこないかもしれませんよね。

アンティークには、非常に多くのジャンルがあり、
その全てを羅列することは困難なのですが、
私が主に扱っている、あるいは扱いたいアンティークを具体的に例に出しますと

例えばフランス1850年頃……

今から約170年程前のナポレオントロワ時代に生み出された
布や服などのお洒落アイテム、写真立て、宝石箱、
結婚式のドレスや髪飾り、窓辺を彩るレースのカーテン、
また名も無き画家による絵画作品や教会で使用されていたキャンドルスタンドなど
現代の暮らしでは、もう使用することもなくなってしまったアイテムもありますが、
まだまだ現代の暮らしの中でも十分に活躍してくれる古物などがあるでしょうか。

今の時代のものとは同じアイテムだとしても
人の手を幾度となく渡って、現代まで受け継がれてきた“モノ”たちですので、
使用感があり、汚れや痛みも感じられるアンティークたち。

 

大切に守られてきたアンティークたちの表情

では、何故新品ではなく、敢えてアンティークを選ぶのでしょうか。

その答えは、私の中では明確です。

新品が平面だとしたら、
アンティークは立体的。

新品は、例えば輪切りにした場合、
内部は空洞だとしたら、
アンティークには奥深さがあり、
まるで人間のように温かな心を宿しているかのように
優しさに満ちている空間が存在する……

そのような印象でしょうか。

またアンティークは幾度となくヨーロッパでの戦争を経験しているにも関わらず、
破壊されることなく、守り続けられてきた強さも感じます。

激動の時代を潜り抜けて、
現代の平和な時代に辿り着くまでに
過酷なことも、危険なことも、多くの困難を宿し、
大切に守られてきた経験が、
アンティークの表情に温かさと優しさと深さを兼ね添えていると感じます。

またヨーロッパの長く暗い冬は手仕事にはうってつけで
家の中でできる楽しみといえば、手を動かし、何かを生み出すこと。

特にフランス人は、オリジナルであることに拘りを持つ
数少ない民族でもありますから、
生み出すアンティークたちのデザイン性の高さや
乙女の心を知り尽くしたロマンティックなデザインなど
衝撃を感じる程に麗しいアンティークに出会うこともあります。

 

心豊かに暮らしていた時代の産物

ヨーロッパの長い冬の間、時間がたっぷりあったとしても、
一体どれ程の時間を掛けて生み出されたものなのか
想像もつかないほどに手の込んだアンティークたちと出合いますと
新品よりもお値段が張るものだとしても、
その心惹かれるアンティークを、独り占めして手に入れることができる喜び!
私物にしてしまいたい衝動にかられるものなのです。

これこそが新品には感じることのない、アンティークの魔法ですね。

ひとつひとつのアンティークたちを手に取りながら
大切に受け継がれてきた歴史に思いを馳せ、
小さな傷にさえ愛着の湧く古物たちは
今日もまた、次に大切にしてくださるのはどなたかしら……

と、人間のように誰かを待っているのかもしれません。

アンティークたちの素敵な物語を受け継いで、
古の心豊かに暮らしていた時代の産物を取り入れて
暮らしに小さな幸せ、運んでみませんか?

パリのアンティークショップ Chevalier Charmantでは
ネットショップDeco Belgeより日本のお客様に
フランスからレアなアンティークを直送。

ヨーロッパ各地を日々移動して、
レアで旬なアンティークをご用意しております。

そのセレクションと審美眼で
多くのお客様の信頼を受け、注文の多い古物店として人気です。

Deco Belge(デコ・ベルジュ) web shop
http://decobelge.com/