自然の中での体験を通して、本来の自分を取り戻すサポートをしてくれるDana Village

「自然体でありのままに生きることこそが、最大限のポテンシャルを発揮する」ということがわかるだけでなく、人間も、植物や微生物、地球環境すべてとの共生関係によって、調和しながら生かされているということもわかるのです。

【欧米諸国で注目が集まる「自然欠乏症候群」】

「自然欠乏症候群」もしくは「自然欠乏障害」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 

こちらは日本ではあまり知られていないものですが、欧米諸国では認知度が高まっている病気です。

こちらは「リチャード・ルーヴ」という作家が2005年に出版した『あなたの子供には自然が足りない』という著書の中で提唱した造語。
こちらの本には、自然とふれあう機会が少ない現代の子供たちは、精神的不安定さがもたらされていると指摘した内容が書かれています。

都市部に住むことで、私たちは季節の変化や太陽や月のリズムなどを無視した生活を送りがちになってしまいます。
そんな環境にいることで、「五感が充分に発達しなかったり、弱ってしまう」と考えられているのです。

人間は自然と共に生活をしてきました。長い年月太陽が昇ったら目を覚まし、沈んだら寝るというリズムを維持していたのです。
現代のようにいつでも明るく、清潔な空間で隔離されたような状態で生活をするようになったのは、ここ100年足らずのことですから、自然から隔離されることで、人体が何らかの不具合をおこしても不思議ではありません。

実際に、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、不調を訴えているような人が人工的な音や匂いのほとんどない環境で数時間過ごすだけで、「症状が改善し楽になる」というケースが多くあるのだそうです。

 

【東日本大震災をきっかけに西洋医療を離れ、農業やホリスティック医療を学ぶ】

そんな自然を活用したプログラムを提供しているのが「Dana Village」の「小川美農里(おがわみのり)」さん。
看護師として活躍していた小川さんは、病院勤務をする中で、自死で何度も搬送される方に出会ったこと、さらに東日本大震災が起こったことをきっかけに、「現在の西洋医学偏重な医療に矛盾や限界が生じていることを感じた」のだそうです。

元々、海外で働くことを希望し、学生時代には積極的に海外ボランティアなどにも参加していた小川さんは、自然との共生と人々の幸せな暮らしを両立させる生き方を模索してインドへと旅立ちます。そうして、世界最大のエコビレッジといわれている、南インドの「オーロヴィル」を拠点とし、有機農業やホリスティック医療を学び実践するようになりました。

 

【天性のギフトを与える場 Dana Village】

そんな小川さんが帰国し、2016年4月に福島県西会津町の廃校だった場所に移住し設立したのが「Dana Village」。
「Dana」とはサンスクリット語で「ギフト」という意味を持ち、そこには「すべての命が持つ、天性のギフトを与え合える場を作りたい」という小川さんの思いがこもっているのです。

Dana Villageでは、ヒーリングやワークショップ、農業体験やリトリートプログラム、最近流行しているアクロヨガなどさまざまなものを提供していますが、その中で最も活用されているものとしては「バイオダイナミック・クラニオセイクラルセラピー」があげられます。