松居一代さんに見る『三角形のドラマ』で人間関係の構図から抜け出す

ドラマの渦中に入っている間は、なかなか冷静な目を持つことが難しいですが、常にこの三角形のドラマの構図を覚えておくと、自分がどこにいるか、判断がつきやすくなります。

病気がちで通院している女性がいるとします。
彼女は『自分が病弱である=病気の被害者』と自分を見せることで周りにいる人の注意や関心を引いたり、優しくしてもらえるという思いから病気の被害者でいることを続けます(こういう場合、本人は無意識でやってるケースが多い)。

優しくしてくれる人は彼女にとっての味方=救済者ですし、お医者さんもそうなるかも知れません。
ですが、ある時、医者から少し厳しく生活習慣などを注意をされたり、逆にもう大丈夫! 健康だから病院には来なくていいと言われると、彼女にとっては自分のポジションや思い込み(病気だからみんなが優しくしてくれる)を奪う加害者と認識してしまうこともあります。

そして周囲に医者の悪口を言いふらせば、彼女は立派な加害者に転じます。

いずれのケースも本人は「自分は被害者である」という認識が強いので、攻撃しているという意識は薄いです。
自分は被害を受けているのだから、これは自己防衛だと感じています。

実はこの被害者こそ、注目を浴び、同情や哀れみを誘うタイプであり、ドラマを自ら作り出すポジションなので、このドラマの中では実は一番パワーがあるとも言われています。

 

~人間ドラマから抜け出すために~

自分が意図してもしなくても、この3つのポジションのどれかに自分がいる限り、何かしらの形で人間関係のドラマに巻き込まれています。

では、どうしたら人間関係のドラマから抜け出せるか?

まずは自分が今、ドラマにハマっていないか、もしいるならば、どのポジションにいるか、に気づくこと。

例えば、友達の悩み相談を受けていて、自分が疲れてしまうと感じたら、少し距離を置く。
また、自分が問題の被害者だと思っていたけれど、相手を責めることで加害者になっていないか? 加害者になっていれば、被害者だった自分が加害者にいる、つまり相手と同じことをしているという状況に気づく等。

そして、自分が本当はどう在りたいか、感じること。
ドラマの中にいたければ、しばらくはそのままでしょうし、早く終わらせてスッキリさせたいと思うのであれば、そのポジションを自ら手放すこと。そこから一刻も早く立ち去ること。

ドラマの渦中に入っている間は、なかなか冷静な目を持つことが難しいですが、常にこの三角形のドラマの構図を覚えておくと、自分がどこにいるか、判断がつきやすくなります。
『気づく』は変化への第一歩です。

また、「自分は被害者である」というポジションを自らが選んでないか?
自問したり、被害者であり続けることよりも、自分で自分の状況を変えることができる、自分でどうしたいか選べるという認識を持つことが大切です。

人間の悩みの多くは何かとの関係と言われています。
人は変えることはできなくても、自分のことなら別。
被害者でも加害者でも、どんなポジションにいても、ドラマから離れる選択をすることは自分の意識、気づきから始まります。

 

<今日の一言>
どんなドラマも心身の体力を奪います。疲れます。
気づいたら、早めの退散を

dahlia

 

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