ワクワク探しジプシーは幻想にご注意

「女にモテたい」 そんな動機で音楽を始めた人が、世界的なスターになることもあるわけです。

ワクワクすることをやりなさい
ワクワクすることが自分の魂が望んでいること

みたいな台詞を聞いたことがありますか?

これ、気をつけないとワクワク幻想の罠に陥る可能性がある

と、私は思ってます。

また、ワクワクするものが見つからない
やりたいことが見つからない
ということを悩む人もいるようですが

これもまた誇張されたワクワクの言葉のイメージが
一人歩きしてるのでは? と感じます。

では、ワクワクするものを探し続ける
ジプシーにならないためにはどうしたら良いのか?
dahlia的 解釈です。

 

〜ワクワクという言葉が一人歩きする理由〜

ワクワク、喜び と聞くとどんなイメージを持ちますか?
ハッピーでキラキラして楽しそうで明るい感じ?

たいていの人はそう思うのでは?

でも、これが人によっては幻想を引き起こして、
ワクワクするものが見つからない症候群(ジプシー)を引き起こしてる気がします。

そもそも
ワクワクする瞬間って持続しない。

大きな捉え方で言えば、
1つのことにずっと熱中できる時間が続く状態だとしても

24時間365日笑って
「ワクワクしていて、どんな時も楽しいです!」
なんていうことじゃないと私は思っています。

だけど、『ワクワク』を声に出して言う人を
私たちが目にする時はハッピーで明るい、
テンションの高い状態が多いかと思うので、
その切り取ったハッピー瞬間が全てだと
勘違いしやすいのでは? とも思います。

例えば活躍してる人が放つ
『ワクワク』の言葉のイメージは明るく
ハッピーで喜びに満ちている姿と重なり、

自分に合ってるもの、やりたいことは
ワクワクできる=見た目もハッピーで明るくて
いつも笑顔になれることなんだと
私たちの意識に定着しても不思議じゃない。

これが、ワクワク幻想の落とし穴(と私が思ってる点)

では、何かに打ち込んでる人が
そういうハッピーな姿でいつもいるかというと、そうでもないハズ。

そしていつもワクワクしないと、
それは自分にとって喜びじゃないのかというと、それも違う。

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〜ワクワクの裏にあるものがキーポイント〜

偉大な記録を生み出す選手も、日々見えないところで地道に努力していて、コツコツやって結果が出た時、初めて笑顔が輝く。大舞台で活躍する。

スポーツ選手に限らず、地道にコツコツやってる部分は普段他人が目にすることはないので、誰かが輝いて見える時も、その人が費やしてきた膨大な時間とエネルギーは見えないわけです。

趣味で陶芸をやってる人も、
制作に没頭してる時、笑顔で作ってるかというと
結構真剣な表情だったり寡黙に没頭してたりすることが多いはず。
時には上手く行かなくてイライラしたり。

私自身も上手くいかない時は自分にイライラしたり、
音楽に関することだと、他のことに比べて
感情的に浮き沈みが激しくなります。

そういうのを端から見ると「そんなにイライラするならやらなきゃいいのに。ちっとも楽しそうじゃない」と思う。私は自分でもそう思う(笑)。

だけどそれでも、本人はそれをやる。
ちっともワクワクしてるようには見えなかったとしても、没頭できる、時間を忘れられる、そういうものはきっと本人にとって宝だから。

そして自分がやってることに関して90%はしんどいことに思えても、残りの10%がその90%を凌駕できるくらいのご褒美な出来事や瞬間だったりする(と私は思ってる)。

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〜ワクワク幻想から抜け出すために〜

何事も真剣にやろうとすればするほど、
時にはキツイことに遭遇することもありますよね。

でも、『ハッピーなワクワク』にはその裏側にある地道なことが想像しにくいから、ちょっとキツいことが重なったり、逆につまらないなと感じ始めると、これは自分のやりたいことではないのでは? と勘違いする可能性もある。

ワクワク幻想を持つ人は
最初の「ワクワク」が消えると、
最初にワクワクしたものも中途半端な状態のまま、
また次のワクワクを探そうとする。

私自身は、何か壁にぶつかっても
すぐに投げ出さずにやろうとするものが、
その人に合っているものだと思うので、
無理して何かを続ける必要もないと思うけれど、

『手をつけては途中で止める』をずっと繰り返すと
『達成感の欠如』っていうものがやってきたりする。

これがけっこう厄介で、
『達成できない、続かない』というジレンマが、
無意識のうちに自分の自信まで奪ったり、

色々やってもワクワクできるものが見つからないとか、
青い鳥はどこ? みたいな悩みを抱え始めたり、
真面目な人であればあるほど、
それを感じやすいという現状があったりします。

でも、ワクワクというキラキラした言葉のイメージだけでなく、
その裏にも地道な時間や道のりがセットになってることを知っておけば、
ワクワクジプシーになることもないのでは?

それに、ワクワクするものを探そうとするスタンスは
結婚したいから婚活するみたいな感じに近いかなぁと思います。

気づいたら「あ、この人かも」って思うみたいに、
やってみたら、これが自分には合ってるとわかった

そんな感じのスタンスでいる方が自然なんじゃないかなと思います。

最初のきっかけは「あ、なんか面白そう やってみたい」

そんな些細なきっかけで始めたことも、
もしそれが自分にとって大切なことなら、
どこかで本気モードのスイッチが入る瞬間がある。必ず。

ちなみに「ワクワクしたいから」という動機で
音楽を始める人がこの世にいるのか知りませんが、

「女にモテたい」
そんな動機で音楽を始めた人が、世界的なスターになることもあるわけです。

dahlia

 

<今日の一言>
あなたがイメージしてるワクワクと
あなたが本当に望んでいることは、ちょっと違う形かもしれない。

 

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