「心で思うことをいつも抑えていることで、自分が何をどう感じているのかがわからなくなります」
日本には、心に思うことをそのまま言うのはよろしくないという考えがあります。それは、相手を思いやることであり、その場を皆が居心地の良い状態にするためだとされてきました。
確かに、心は隠す方が人間完成はうまくいくといったことがあると思います。
アメリカ映画などで、アメリカ人が思ったことをズバズバ言うのを聞いて、驚いたことがあると思いますが、私たちにはそうした習慣はあまりありません。
心で思うことをいつも抑えていることで、自分が何をどう感じているのかがわからなくなる人がいます。自分の気持ちがわからないと言うのです。そこで、周りの人に尋ねたり、他者に答えを求めることをします。
何かといえば占いの人を尋ねたり、ヒーリングのセッションなどを繰り返したり……。
占いの人やヒーリングセッションがよくないと言っているのではありません。
私自身、ヒーリングセッションをしますし、チャネリングなどでメッセージを伝えています。でも、そうしたセッションで受け取るものは、自分の中で感じていることのすり合わせとして利用してもらいたいといつも思います。
「自分はそう感じているし、こうしたら良いと思っているのだけど、ほんとうにそうなのかな」ということを外側で確認をするために利用して欲しいのです。すると確信となって、安心して行動ができます。
そうした方々の質問には、「私はこの人と結婚するべきだろうか」「私はAさんとBさんのどちらと付き合ったらよいのでしょうか」といったものがあります。
自分がどう感じているのか、自分にとって何がもっともワクワクすることで、大切なことなのか、そうしたことさえわからなくなっているのです。
心で思うことをいつも抑えていることで、自分が何をどう感じているのかがわからなくなります。