現代ならではの様々な仏像~100円仏像とエコな仏像!?~

仏像というと<古めかしい><威厳>というイメージが大半ですが、最近ではお洒落でハイセンスなものからエコなものまで新時代の仏像が誕生しました。
現代ならではの様々な仏像~100円仏像とエコな仏像!?~

仏像ブーム覚えていますか?

ちょっと前になりますが、「女性の間で仏像がブームになった」ことがありました。
そのきっかけともなった奈良の興福寺に展示されている「阿修羅像」は、CMなどでもたびたび使われているので、仏像に興味がない人でも一度は見たことがあることでしょう。

仏像は「100体以上が国宝に指定されている」ことからもわかるように、非常に高い芸術性をもっており、仏教の仏様や神様をモチーフにしているにも関わらず、信仰を問わずに多くの人を魅了してきました。

しかしながら、仏教の開祖である「釈迦」が存命のころは、仏像は存在していませんでした
釈迦の入滅後に、教えを伝えるだけでなく、その姿も伝えようとしたことから、釈迦の足跡を刻んだものや、法輪といった「シンボル的なものが登場したのが、仏像の起源」といわれています。

日本に仏像がもたらされたのは6世紀半ば

現在のような人のような姿を象ったものが登場したのは、釈迦の「入滅後500年以上」経過してからであり、釈迦の姿を象ったものだけでなく、さまざまな仏を表現した仏像がどんどんと登場してきました。

日本には6世紀半ば仏教が伝来したと同時に、彫刻技術がもたらされたといわれています。
そこから日本独自の技法も発達していき、平安時代には日本独自の様式をもとに、さまざまな場所で仏像がつくられるようになったのです。
その結果、国宝に指定されているものの、約半数が平安時代のものとなっています。

非常に長い歴史を持つ仏像ですが、現在までもその伝統は続いています。
一般的にイメージされる木像はもちろんですが、現代の技術を活かしたものもどんどんと生まれてきているのをご存じでしょうか?

現代の技術で作られた仏像

最も現代的な雰囲気があるのは、「海洋堂」が発売している「リボルテックタケヤ」シリーズでしょう。
こちらは世界初の動く仏像として、リアルな外見だけでなく、自由自在にポーズをとらせることができるようになっています。

人気の阿修羅をはじめとして、四天王、十一面観音、不動明王、金剛力士といったお馴染みの仏像に、好きなポーズをとらせることができるというのは、現代だからこそ実現した仏像といえるでしょう。

リボルテックタケヤは料金的にもちょっとおもちゃ的な感じがありますが、「フィギュアの技術を活かした本格的仏像」というものもあります。
そんな仏像をインテリアのようにオシャレでハイセンスなオブジェとして人気を集めたのがイSム
こちらは元々、木造仏像を販売していた「MORITA」という会社の新しいブランドとしてはじまったものです。

リボルテックタケヤに比べて値段は数倍から数十倍であり、可動範囲などもありませんが、それでも従来の仏像に比べると格安で手に入れられるだけでなく、クォリティも高く「オシャレ」だとして、新しい仏像の楽しみ方に目覚める人も多いようです。

タダと100円の仏像って?

さらに、ちょっと「変わり種の仏像」も色々と登場しています。
現代美術作家の「河地貢士」さんは、スナック菓子の「うまい棒」を素材とした仏像である「うまい仏」をつくりました。
こちらは、リアリティのある仏像というよりも、木くずなどにも仏像を彫り、生涯に「12万体」もの仏像を彫ったとされる「円空」のテイストを強く感じさせるシンプルにもかかわらず、印象的な姿となっています。

うまい棒は100円程度ですが、さらにもっと低コストで作られた斬新な仏像もあります。
段ボール仏像作家「本堀雄二」さんが、使い古しの段ボールで作った仏像は、使用済みの段ボールを使っているエコで経済的な作品です。
単に段ボールを積み重ねるのではなく、その構造を活かして立体的に表現された仏像は、まさに新しい時代の仏像といった趣をもっています。

今から1500年以上前に誕生した仏像。
現代の日本人には信仰心が不足しているといわれて久しいですが、さまざまな形で仏像はこれからも、未来へと向かって引き継がれていくことでしょう。

Modern Buddha.
From Buddha figure, until the candy of Buddha ….

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