【日本での「透視」の歴史】
「透視能力者」というと、どのようなイメージがあるでしょうか? 一般的には「透視」といえば文字通り、「目には見えないものを見たり、知り得ることのない情報を見ることができたり」というイメージが強いかもしれません。
世界的にも有名なホラー映画である『リング』シリーズに登場し、現在では立派なスターとなっている貞子の母親のモデルになったともいわれている「御船千鶴子」という人物は、明治時代に「透視能力者」として有名になりました。
【明治時代に活躍した透視能力者】
彼女の透視能力を見いだしたのは、東京帝国大学の助教授だった「福来友吉」という人物。壺に入れた名刺の文字を読み取ったり、失せ物を見つけられるなどという千鶴子の能力として「透視」という言葉が新聞で取り上げられ、全国的に話題となりました。
その後、同じような能力を持つ人物が何人も出ましたが、いつの間にかこのような超能力ブームは下火となり、透視という言葉もあまり使われなくなりました。そんな透視という言葉が、再び日本で広まったのは「スピリチュアルな分野」でのことでした。
【20年以上前に日本に透視を広めた人物】
1990年代に来日した「レバナ・シェル・ブドラ」さんは、「BPI(Berkeley Psychic Institute)」の流れを汲む「ローズリーディング」の大家として個人セッションを行っていました。当時は、海外から講師が来ることがまだまだ珍しい時代だったことや、人のエネルギーを薔薇に見立てて、リーディングするという技法と、その正確性から多くのファンを獲得しました。
当初は個人セッションがメインだったレバナさんですが、その後、エネルギーヒーリングのスクールを開始、2年ほど遅れて「クレアボヤント」すなわち「透視能力者の養成スクール」も行うようになります。透視能力者養成スクールは実習も含めて「13ヶ月」という長期間行われるものであり、当時はもちろん、現在でもなかなかない本格的なカリキュラムだったということもあり、多くの方が受講し、透視能力を身につけました。
【オーラを読み取り、目には見えない世界を扱う透視能力】
この場合の透視能力というのは、前述の御船千鶴子が行ったようなものではなく、人間の周りにある微細なエネルギーフィールドである「オーラの状態を読み取るもの」であり、レバナさんが来日したきっかけであるローズリーディングや、オーラを七層にわけて詳しく読み解くオーラリーディング、さらにはハイヤーセルフとの繋がり方など、「目には見えない世界を扱う技術の集大成」といったものでした。
レバナさんによる透視能力者養成スクールは、日本で「約15年以上にわたって数千人の卒業生を輩出」し、スピリチュアル業界に「透視能力」という言葉を認知させるための大きな役割を果たしましたが、そんなレバナさんが代表を務めるのが「クリアサイト」という団体です。
クリアサイトは、アメリカのカリフォルニア州のロサンゼルスにおいて、ヒーリングや透視のスクールを開催しています。
レバナさんは、長年、毎月日本に来日して直接指導をしていたために、留守中を守っていたのは「ジュディ・リチャーズ」さんでした。
レバナさんは高齢のために、以前のように頻繁に来日することはなくなってしまいましたが、日本のスピリチュアル業界において、透視能力やクレアボヤンス、オーラリーディングなどを広めた功労者といえるでしょう。
また、透視能力のスクールではありませんが、クリアサイトで認定講師として活躍し、様々なスクールで指導を行っているジュディ・リチャーズさんは、現在でも定期的に来日して、様々なエネルギーワークを紹介してくれています。
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