アーユルヴェーダで使われてきたハーブたち~ペパーミントの薬効とさまざまな使い道〈2〉 ~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.78

夏はピッタの悪化しやすい季節。 ミントは、夏のピッタ対策にも最適なハーブなので、ぜひ活用しましょう。

■消化系のためのハーブ、ミント

ミントは、抗酸化物質と植物栄養素がたっぷり詰まったハーブ。
ミントの中に含まれるメントール成分は、消化プロセスに不可欠な酵素を助け、胃の筋肉に働きかけて胃を落ち着かせる効果がバッチリです。

また、ミントの持つ独特の香りは、唾液腺と消化酵素を生産する腺を活性化させるので、私たちの消化力はグンと高まります。このため、普段から胃痛になりやすかったり消化不良の問題を抱えている人にとっては、まさにぴったりの消化促進ハーブです。

ミントにはまた、健康的なやり方で体重を減らす効果があり、ちょうど今のような、肌の露出度が高くなる夏を控えたこの時期は、「夏までにはちょっと痩せたい」といった欲求が自然にフツフツと芽生える時。
ミントは、体に溜まりがちな脂肪をすぐさま使用可能なエネルギーに変換させるハーブでもあるので、体の代謝改善のためにも大いに活用したいところです。

というわけで今回は、夏に向けた痩せレシピをご紹介したいと思います。

(夏レシピ:あっさりチャツネヌードル)

 

★痩せレシピその1.

『ミントティーとミントデトックスウォーター』

◎ミントティー

食事の時はいつも、新鮮(または乾燥したものでもOK)なミントティーを飲みながらとりましょう。
作り方はいたって簡単で、ミントの葉を5~10枚ほど急須の中に入れ、熱湯を注いで数分ふやかします。

◎デトックスウォーター

夏の間、冷蔵庫につねにストックを作っておくと便利なミントデトックス&減量促進水。
毎日グラス4~5杯飲みましょう。(毎朝、朝食前の胃が空の時に1杯、食事と食事の間に、数時間置きに数杯飲むと効果的です。)

このミント水を飲みながら、毎日おだやかな運動を続けると、脂肪燃焼が高まり、ぺったんこお腹づくりにも役に立ちます。

【材料】
水8グラス分
すりおろした新鮮ショウガ 小さじ1
キュウリ1本分のスライス
レモン中サイズ1個分のスライス
生ミントの葉24枚

【作り方】
ピッチャーに材料をすべて入れ、冷蔵庫の中に入れて最低一晩置きます。

(ペパーミント)

 

★痩せレシピその2.

『食べ方いろいろ、グリーンミントチャツネ』

新鮮なミントの葉で作るグリーンチャツネは、いろいろ応用して使えます。
特に脂っこい食事を食べたいときに組み合わせてとれば、太る心配はほぼ無用!
またこのチャツネは、解毒&美肌効果もばっちりなので、夏の間は最低一日一回は食べておきたいレシピです。

【材料】
新鮮なミント葉/カップ2杯分程度
生のコリアンダー葉/好みでカップ1~2杯分(なくてもOK)
キュウリ1本程度
ライム1/2個の汁(またはレモン1/4個分の汁)
岩塩または自然塩 少々

【作り方】
ミキサーに材料を全て加え、少量の水を加えてペースト状になるまで砕き
ます。※作った後は、冷蔵保存で2~3日以内に食べ切るのがベストです。

◎クロワッサンのミントチャツネサンド(朝ごはんにオススメ)
⇒クロワッサンを二つ割り、チャツネをたっぷりはさみます。

◎ミントチャツネのさっぱり冷麺(ランチにオススメ)
⇒こってりボリュームのある動物性タンパク質(写真は鶏の照り焼き)と
組み合わせて食べると、さっぱりした風味になります。

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夏はピッタの悪化しやすい季節。
ミントは、夏のピッタ対策にも最適なハーブなので、ぜひ活用しましょう。

・次回は、ミントを使ったスキンケア、ヘアケアについてお伝えしたいと思います。

 

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(トップ画像/夏におすすめ:痩せる朝食「チャツネサンド」)