アーユルヴェーダで使われてきたハーブたち~ローズの花びらのさまざまな効能。《後編》~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.72

ローズは、体と心のバランスを崩しやすいストレスの多い現代社会を生きるための、優れものお助けハーブ。
アーユルヴェーダで使われてきたハーブたち~ローズの花びらのさまざまな効能。《後編》~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.72

さて、ローズ・後編の今回は、「自宅で作れる伝統アーユルヴェーダ薬のレシピ2品」をご紹介したいと思います。

 

■ローズの花びらのジャム「グルカンド」

グルカンドは、何世紀にも渡って、アーユルヴェーダ薬として使われてきたもののひとつです。
伝統的に、胃酸過多、疲労、倦怠感、筋肉痛、かゆみ、熱関連の症状のための冷却剤、強壮剤として、家庭で食べられてきました。

グルカンドには抗酸化作用があり、自然のカルシウムが豊富に含まれ、血液を浄化したり視力や記憶といったピッタに関連した機能を改善するのにとても有効とされています。

どんな体質の人にもよく、一年中使用することができますが、特に夏場などの暑い時期にぴったりです。

 

★★ローズの花びらのジャム・グルカンドの作り方

《必要なもの》:
新鮮な生のローズの花びら 2カップ分
(どんな色のものでも構いませんが、一般的には薄いピンク色や赤い色のものが使われます。
農薬や殺虫剤のついていない野生のバラが一番理想的です)

グラニュー糖 2カップまたは花びらの重さと同じ量
(ココナッツシュガーのようなナチュラルシュガーでもOK)

ハチミツ少々※
(入れなくてもOKですが、入れ方が風味が増します)

カルダモンパウダー 大さじ1※
(入れなくてもOKですが、入れると消化が軽くなります)

《作り方》:
1.生のローズの花びらを丁寧に水洗いし、表面についているホコリや虫をとります。水洗いした後、乾燥した布の上に広げ、一晩乾かします。乾かした後、ある程度細かくちぎって小さくしておきます。

2.乾燥させたフタつきガラス容器に、ローズの花びらと砂糖を交互に重ね、層を作るようにして入れていきます。(カルダモンやハチミツを入れる場合はこの時に一緒に入れます)、入れ終わったらフタをします。

3.フタをした後、太陽の光がよく当たる場所に、最低10日間から2、3週間置いて寝かせます。(※インドのような暑い国では10日程度でOKですが、日本の寒い天候の時に作る場合は、日にちを長めに置きます。)この間、一日置きにフタをあけ、きれいなスプーンで中身をかき混ぜてなじませます。

4.10日間置いた後、冷蔵保存に変えます。冷蔵保存で約6ヶ月程度持ちます。(ある説では、古くなればなるほど薬効が増すといわれています)

(インド製グルカンド)

 

★グルカン作りの参照動画

 

【食べ方】
毎朝、カップ1杯分の牛乳(冷たくても温かくてもOK)に入れて飲みましょう。
特に夏場は最高の強壮ドリンクになります。

また、感情的ストレスがある時などは、昼食時に甘いラッシー(ヨーグルトドリンク)にして飲むことがすすめられています。この場合、プレーンヨーグルト100cc+水100cc+グルカンド大さじ1を混ぜ合わせます。

グルカンドはまた、手作りのクッキーやアイスクリームともとても相性が良く、すごく上品でフェミニンなおやつ作りにピッタリ。
おいしく食べて、ついでに女性性を高めてオンナらしさをアップさせましょう。

 

■肌の美容に最強のアイテム「ローズウォーター」

さて、次はローズウォーターです。
ローズウォーターはもともと、香水用のローズオイルを作るために花びらを蒸留するプロセスの中で、副産物として出来上がるものです。

インドでは、北部にあるウッタル・プラデーシュ州・カンナウジのローズが、ブルガリア産のローズと質が似ていることから、盛んに貿易されているようです。

さて、私もインド時代にはすっかり虜となった、ふんわり上品な癒しの香りを放つローズウォーター。
なんとさまざまな病気に対応するだけでなく、日々のストレスやうつ病にさえも役立つ優れもの。
ぜひ日常的に常用したい一品です。