アーユルヴェーダで使われてきたハーブたち ~万能ハーブ・アロエ《後編》~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.65

ハーブひとつで美容から病気予防と治癒まで幅広く活用できる、まさに自然のギフト、アロエ。
アーユルヴェーダで使われてきたハーブたち ~万能ハーブ・アロエ《後編》~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.65

アーユルヴェーダにおいて、伝統的に使われてきたハーブのひとつ、アロエ。

アロエには、主に

*水分
*20種類のミネラル分
*12種類のビタミン
*18種類のアミノ酸
*200の活性植物構成要素

といった、たくさんの有効成分が含まれています。

さて、アロエ・後編の今回は、ひとつ作っておくとスキンケア、ヘアケアに幅広く使えて便利な万能アロエジェルの作り方をご紹介しましょう。

常備しておけば、化粧台や洗面台の上のさまざまな美容アイテムがごっそり要らなくなり、美容のための出費も減ってシンプルになることうけあいです。

 

■自宅で簡単! 生のアロエ葉肉で作るアロエジェル

☆《レシピ1》

・生のアロエ(透明葉肉ジェル部分) 1カップ分
・ビタミンEオイルカプセル 1粒ぐらい(保存料として。好みで増やしてもOK)
・ココナッツオイル 小さじ4杯

【作り方】

1.まず、生のアロエの根元部分(茎にくっついていた部分)を切り、安定感のあるコップなどに入れて立た状態にして10分間程置き、黄色の汁(アロエラテックス)を排出させておきます。

その後、アロエの片側側面の固い皮をナイフで切り落とし、中の葉肉ジェルをナイフやスプーンを使って削ぎ落とし、さらに2、3回水洗いします。

2.水を切った後、ブレンダーの中に材料を全部入れ、ジェル状になるまで混ぜます。
※はじめは泡状になりますが、少し時間を置くと液状ジェル状態にもどります。

☆《レシピ2》

・市販のアロエヴェラ汁100%ジュース 99g
・キサンタンガム 0.6g
・ビタミンEオイル 1粒(保存料として。好みで増やしてもOK)

【作り方】

アロエ汁にキサンタンガムを加えて混ぜ合わせます。
ある一定の時間置いておくと、自然にジェル状になるので、ジェル状になったところでビタミンEオイルを入れて出来上がり。

⇒どちらのレシピも、フタつきの容器に入れて冷蔵保存し、3週間~1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。

・アロエジェルイメージ

 

■保存料として使える他の自然素材

この自家製アロエジェルは、シンプルにアロエそのものだけでも作れますが、その場合は1週間程度した持たないので、ビタミンEオイルのような自然の保存料を入れて冷蔵保存することで、約1ヶ月程度まで長持ちさせることができます。

ビタミンEオイル以外に、手軽に使える自然の保存料は、次のようなものがあります。
好みでいろいろ試してみましょう。

・ニームオイル:
ニームは、アーユルヴェーダにおいて伝統的に使われてきた、自然の殺菌消毒・抗菌ハーブ。
ニームオイルは、ここ最近になってもっともパワフルなハーブオイルとして注目を浴びている万能オイルです。
ビタミンEオイルの代わりに、または一緒に、小さじ1杯程度を入れると効果的です。

・岩塩:
塩は古くから、特に肉用の防腐剤として使われてきた自然の保存料です。
塩自体、肌への収斂作用があり保湿します。小さじ1杯程度加えます。

・ビタミンCの粉:
100ccのジェルに対し、1000mg入れるのが目安です。

他、ティートゥリーオイルのような殺菌消毒効果のある精油を加えてもOKです。

 

■アロエを切ったときに出る黄色い汁(アロエラテックス)について

アロエを使いたいけど、かぶれるので使えない……。たまにそんな声を聞きます。
それはおそらく、アロエの固い外皮のすぐ下にある黄色の樹液、アロエラテックスのせい。

アロエのジェルには高い薬効がありますが、この部分が混じってしまうと肌が癒えるどころか、逆に肌にヒリヒリ感を与えてしまうことに。
このため、ジェルを作る前は水洗いをして極力取り除いて置きます。

・皮のジェルの間にあるラテックスはクセモノ

 

■ジェルを使ってみる

さて、この手作りジェル。
普段の肌の保湿剤としてや日焼けのような軽度の火傷に使うと、肌の細胞再生が活性化して傷が早く癒え、みずみずしいお肌に回復します。

頭皮のトラブル(フケやかゆみ)や、髪の乾燥などにもよく、シャンプーする約10~20分前ぐらいに、予めジェルをたっぷりと頭皮と髪にすりこんで置きましょう。
フケやかゆみ知らずのツヤ髪になります。

また、食用として使う場合は、ラテックスを抜いた生のアロエを一日二回、そのまま、あるいはハチミツをかけて、あるいはスムージーなどに加えてとると、主に次のような効能が報告されています。

*がん腫瘍の進行をとめる。
*高コレステロールをさげる。
*泥状血液を修復し、ベトベトした血液を無効にする。
*血液の酸素供給を高める。
*炎症をなだめ、関節痛をやわらげる。
*体をストレスによる酸化から守る。
*コーヒーや紅茶の中のシュウ酸塩から腎臓結石を防いで体を守る。
*過度に酸性にかたむいた食習慣の体をアルカリ性にし、バランスを助ける。
*潰瘍、過敏性腸症候群、その他の消化関連疾患を癒す。
*体にミネラル分、ビタミン類、酵素、糖質栄養素で滋養を与える。
*便秘を解消させる。
*カンジダ膣炎を予防し治療する。
*腎臓を病気から守る。
*心臓機能と身体持久力を高める。

ハーブひとつで美容から病気予防と治癒まで幅広く活用できる、まさに自然のギフト、アロエ。

ぜひ活用してみてください。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
http://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188