ギー(精製バターオイル)を使った、 ビューティー&ヘルスケア<5>~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.62

年末年始と飽食イベントが続いた後に、この4日間の浄化方法を試しにやってみると、普段は気づきにくいことに気づくことができるかもしれません。

~自宅でできる、ギーを使った解毒方法~

ギーシリーズ・第五回目の今回は、一年のうちいつでも自宅でできる、浄化方法のひとつをご紹介したいと思います。

現代社会に生きる私たちは、さまざまな毒素を知らないうちに体に取り入れながら日々過ごしています。
そのため、これまで以上に、体の中にある解毒通路を最大限に活用し、病気のもととなる毒素をできるだけ体に溜め込まないように維持できれば、体を病気から遠ざけるように働きかけていることになります。

今回ご紹介するシンプルな解毒方法は、通常、アーユルヴェーダ伝統の五つの浄化治療・パンチャカルマを受けるための自前浄化として行われるもので、4日間を要します。
じっくり休める4日間を確保できるときがあれば、ベスト・タイミングです。
ぜひ実行してみてください。

また、もしある特定の季節になると、決まったように風邪を引いたり、アレルギーが出ることが自前に分っている場合は、その兆候が現れはじめる一ヶ月前にこの浄化方法をしておくと、症状軽減に役立つといわれています。

 

★必要なもの:

・オーガニックのギー(精製バターオイル)
⇒一日目/小さじ2、二日目/小さじ4、三日目/小さじ6、四日目/小さじ8が必要になります。

・ケチャリ(ムング豆とスパイス類で作る解毒ご飯)
・トリカツ(ロングペッパー、ショウガ、黒コショウを同量で混ぜたアーユルヴェーダのハーブ薬)500mg×2(一日分)を4回分
・ガルシャナ手袋(シルク製の乾燥マッサージ用手袋)
・入浴後のマッサージに使うオイル(ごま油が最適)
・エプソンソルト(なければ岩塩や他の自然の粗塩でも構いません)
・プルーンジュースカップ1/2か、またはヒマシ油小さじ4

 

【ケチャリの作り方(2~3食分)】

材料:米60g(日本米で構いませんが、消化が軽いインド産バスマティライスやタイ米などを使うと解毒効果がさらに高まりますOK)、ムング豆40g、クミンシードとマスタードシード各小さじ1、ターメリック小さじ1、カレー粉 or ガラムマサラ大さじ1ほど、岩塩(または自然塩ならなんでもOK)少々、ギー大さじ1。

1.米と豆を軽く洗い、水500ccほどを加えておく。
2.フライパンに油をひき、まずはクミンシードとマスタードシードを加えてパチパチなるまで炒めます。
3.さらにスパイス類、塩を加えて軽く炒める。(ノンオイルで作る場合は乾煎りします)
4.米+豆+水を入れた炊飯器または鍋に炒めたスパイスを加えて1時間程炊き込みます。炊飯器の場合はスイッチオンだけでOK。