インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.22 〜身体組織を潤す食べ物『デイツ(ナツメヤシ)』〜

そのさまざまな薬効ゆえに、現代の科学者たちはもちろん、アーユルヴェーダのドクターたちからも「身体組織を潤す食べ物」としてお墨付きの、伝統的に食べられてきた強壮食品です。
インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.22 〜身体組織を潤す食べ物『デイツ(ナツメヤシ)』〜

■美容とオージャスのお話。<6>

《オージャスを高める食べ物とハーブ》その5.デイツ(ナツメヤシ)

アーユルヴェーダでは、オージャスを高める代表的な食べ物として、

・デイツ
・ココナッツ果肉
・アーモンド
・サフラン

などがありますが、今回はその中でもダントツな食べ物、デイツ(ナツメヤシの果実)についてお伝えしたいと思います。

デイツ

★アーユルヴェーダにおけるデイツ:

デイツは世界中で幅広く使われているドライフルーツ。そのさまざまな薬効ゆえに、現代の科学者たちはもちろん、アーユルヴェーダのドクターたちからも「身体組織を潤す食べ物」としてお墨付きの、伝統的に食べられてきた強壮食品です。デイツは消化が重く、体の熱
を冷やす働きがあるので、主にピッタとヴァータのバランスをとる食べ物とされています。

・肥満のための家庭薬
デイツに含まれる糖分は複合糖質で、他の果物よりも消化が重いので、体の中でゆっくり時間をかけてエネルギーになります。このため、砂糖よりも長く、食欲を抑制することができるので、デイツは肥満治療のための家庭薬として使われてきました。

デイツは甘いものへの渇望をみごとに満たしてくれる効果があるので、アイスクリームなどの脂肪分がたっぷり入った食べ物の食べ過ぎ予防に最適!

・筋肉や肝臓の強壮剤
筋肉のひきつりや痙攣は、主に電解質のアンバランスのサインと考えられていますが、デイツには、筋肉の電解質のバランスを回復させるカリウムが多く含まれているので、筋肉の機能をサポートするのに有効といわれています。

また、デイツに含まれるカリウムは、肝臓をアルコール飲料摂取による負担をから守ります。

・貧血症に
デイツには鉄分がたっぷり含まれているので、貧血ぎみの人にぴったなサプリになります。
また、妊娠中にデイツを食べると、鉄分不足による貧血を防ぎ、デイツに含まれる、オキシトシン(分娩時に子宮を収縮させるホルモン)に似ている植物ホルモンが、陣痛を緩和する効果があり、さらには出産後の出血を減らすといわれています。
このように、デイツは女性に嬉しいドライフルーツであることは間違いありません。

・便秘解消
デイツを一晩水につけ、ふやかして食べると、便のかさをふやし、便秘解消を助けます。この場合、一日5~10粒食べるのが目安です。

・催淫効果
デイツはまた、性的なスタミナを高める食べ物としても有名です。
特に、ヤギのミルクに一晩浸したものを翌朝つぶし、さらにハチミツとカルダモンパウダーを加えて飲めば、最高の自然媚薬になります。

アーユルヴェーダでは、勃起不全のための薬の材料としても、デイツがよく使われ、精液の質を高めることで知られています。

……オージャスは生殖液とも深くつながっている物質なので、これは納得できますね。

ナツメヤシの木になるデイツ

最後に、オージャスレシピをひとつご紹介します。
おやつ感覚で食べれるので、ぜひ作ってみてください。

 

★インド・スイーツ風レシピ★『デイツとアーモンドのオージャスボール』

デイツアーモンドボール

■材料:
乾燥アーモンド(生) 1カップ分
生姜パウダー 小さじ1/2
カルダモンパウダー 小さじ1/2
岩塩 ひとつまみ
デイツ(種を抜いておく) 7~8粒
ギー(精製バターオイル)またはココナッツオイル 大さじ1
生はちみつ(加熱処理されていないもの) 大さじ1

 

■作り方:
1.フードプロセッサの中に、アーモンド、生姜、カルダモン、岩塩を入れ、均等になるように砕きます。(※完全な粉やペーストになってしまう前に止めます)
その後、ボールなどの別容器に移しておきます。

2.フードプロセッサに、デイツ、ギーまたはココナッツオイル、生はちみつを加え、デイツを砕きます。材料がよく混ざり合ったら、止めます。

3.先に作っておいたアーモンドミックスの1/8ほどを残しておきます。
残りの7/8と、砕いたデイツを再びフードプロセッサにいれ、再び混ぜ合わせます。

4.手で食べやすい大きさのボール型に丸め、残しておいたアーモンドミックスをボールの表面につけて出来上がり。

 

前回の記事はコチラ:
インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』Vol.21 〜オージャスを高める消化促進スパイス〜