■体に備わる自己治癒力を高める〈10〉 ~さまざまな断食で、脂肪燃焼力をリセット&解毒 part.7~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.113

前回では、伝統的に解毒に使われてきた乳製品、ギーの質についてお伝えしました。

 

アーユルヴェーダ独自の、ギーを使った浄化では、ギーを毎朝飲み、日ごとに飲む量を増やしていくというメソッドが使われます。

この方法、私も今まで何度もやったことがありますが、朝一番の起きがけに生温かいギーをクイっと飲み干すこの方法、はっきりいってあまり心地よいものではなく、「ウェッ」となること受けあいなのですが、得られる多大なメリットを考えると、そうも言ってられません。
さて、このギーの特性が最大限に活用されたメソッドから、どんな効果が得られるのでしょうか。

今回は、そのあたりの部分についてお伝えしてみたいと思います。

 

【ギーの役割と得られるメリット】

★その1
『古い胆汁を洗い流し、新しい胆汁に切り替える』

例えば、油で揚げ物をする時に、同じ油を何度も使っていると、不純物を含んでだんだん油の質が悪くなっていきますが、ちょうど体の胆汁もまた、複数の用途に使われてだんだん古くなっていき、ネバネバ濃くなってくるといわれています。

そんな使い古された胆汁を、ギーは胆嚢を収縮させて胆汁の流れをスムーズにし、体から洗い流し、さらに新しい胆汁が生産されるよう、肝臓を刺激します。

ギーはまた、新しい胆汁を作ることで、古くなった毒性の胆汁の94%が肝臓に再吸収されないようにするといわれています。

(胆汁はちょうど、使いまわした揚げ油のようなもの)

★その2
『腸内の毒素と悪性バクテリアをこすり落とす』

ギーによって新しく作られた胆汁は、腸を掃除するスクラブのように働き、さらに飲んだギーからの酪酸と一緒になって、腸壁の健康をサポートします。
ギーの酪酸は健康的な脂肪分。私たちの免疫を左右する腸内に棲む有益な微生物のエサとなります。

★その3
『体の組織に潤いと柔軟さを与える』

ある一定の期間、毎日ギーを飲む中で、ギーは組織に浸透し、全身の硬化した組織を柔らかく、潤滑にするといわれています。

★その4
『脂肪組織の奥深く(隠れた場所)に溜まった脂溶性毒素を引っ張り出す』

ギーは親油性です、これはギーが、体内に溜まった他の脂肪酸や脂肪性毒素を引き出すキレート剤のように作用することを意味し、ギーによって引っ張り出された脂肪性物質は、体外へ除去されるために腸へと運び込まれます。

アーユルヴェーダによれば、感情の分子もまた親油性で、脂肪細胞の中に貯蔵されるということ。このため、感情を溜め込むと太る原因になります!

(ギー解毒期間中はノンオイルケチャリがベスト)

★その5
『脂肪代謝が促進され、安定した気分とエネルギーが得られる』

ギーを使った浄化中、とる食事は、伝統的にノンオイルが基本となっています。
朝一番にギーを飲むことで、体を意図的に、そして直接かつ強制的に、脂肪代謝モードに入るように誘発しておき、さらにとる食事をノンオイルにすることによって、体はごく自然に、脂肪代謝するしかないような状態におかれます。

これが、普段の生活ではなかなか燃えてくれない体の脂肪(エネルギーが持続する安定した固形燃料)を燃やし、その結果として、エネルギーの高まりと気分の安定がもたらされます。

★その6
『体の自然な防御メカニズムを強化する』

ギーは、害を及ぼす細菌の増殖に対し、体の自然な防御装置をサポートするといわれています。

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●次回では、アーユルヴェーダ伝統の「ギーを使った解毒浄化」プランをご紹介したいと思います。

 

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(トップ画像/溶かしたギーを毎朝飲む)