【具合が悪いのは風邪? それとも?】
最近は気温の変化が激しく、体調を崩しやすい時期といえます。それだけに、体調を崩すと「風邪かな?」と思いがちですが、この季節には風邪と勘違いしやすい症状を引き起こすものがもうひとつあります。それは「花粉」。
花粉症といえば、「春」というイメージがあるかもしれませんが、基本的には花粉は一年中飛んでいるものです。もちろん、スギ花粉は飛んでいませんが、そのかわりに、秋には「ブタクサやヨモギ、カナムグラ」といった植物の花粉が飛んでいるのです。
【さまざまな秋花粉】
秋花粉として、比較的有名なものは「ブタクサ」があります。こちらは関東地方では「9月から11月までの長い期間」にわたって花粉が飛散するものです。なおかつ、河川敷や畑の雑草として、どこにでも咲いているために、実は杉や、檜について花粉症患者が多いものなのです。ちなみに、アメリカの場合は、「ブタクサ由来の花粉症患者が一番多い」のだそうです。
さらに、名前はあまり知られていませんが、「カナムグラ」という、日本全国の空き地や、荒れ地、土手、道ばたなどに生育する、「とても生命力の強い植物」があります。いわゆる「雑草」ですが、それだけにカナムグラの花粉由来の花粉症患者もかなりの数がいると考えられています。