「クリスマスを脅かす小惑星」~再認識させらる自然の威力~

街を彩るイルミネーション。この時期は、子供だけでなく大人でさえワクワクしてしてきますよね。でも、そんなクリスマスムードの中、突然小惑星が飛来してきたら皆さんはどうするでしょうか……?
「クリスマスを脅かす小惑星」~再認識させらる自然の威力~

【クリスマスに小惑星が飛来する?】

もうじきクリスマス。
子供はもちろん、大人でもなんとなくウキウキする季節。
街中クリスマスムードで一杯となり、忙しい年末に潤いを与えてくれています。そんな「クリスマスを憂鬱にしてしまうようなニュースがある」のをご存じでしょうか?
それはクリスマスイブ前後に「小惑星が地球に衝突するかもしれない」、というもの。

今回話題となっている小惑星は「2003SD220」と呼ばれるもので、その直径は「2.4km」とかなり巨大なものです。
2013年には「2012DA14」という小惑星が地球の側を通過し、衝突する可能性があるのではないかと話題になりました。こちらの小惑星は直径「45~60m」というサイズだったにもかかわらず、もし地球に衝突した場合は、「広島型原爆の100倍以上」の、2.4メガトンという衝撃波を発生させる可能性があると危惧されていました。
幸いなことに、こちらはNASAが予想していた通り、地球に衝突することはなく、すれ違っただけですみました。

 

【人類が滅亡するサイズの小惑星】

60m程度の小惑星でもそれだけの力が秘められているわけですから、4倍以上の今回の小惑星がどれぐらいの破壊力を秘めているかというと、同じく2013年に話題となった「1998QE2」という小惑星は「2.7km」というサイズであり、もしも衝突したならば、「人類が滅亡するだけの威力がある」といわれていました。
つまり、今回のケースも衝突したならば、「未曾有の大災害が起こるレベル」ということになります。

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【今後数百年は小惑星は地球に衝突しない】

しかしながら、NASAはこうした巨大な小惑星の軌道は「9割以上把握」しており、「今後数百年間は、地球に衝突するような軌道を通るものはない」ということを発表しています。
そういった意味で、今回の「2003SD220」はさほど気にする必要はないと思いますが、巨大な小惑星であるがゆえに、あまりにも地球の近くを通った場合には、「地球の重力に影響を与えて、その結果、地震や火山噴火が起こるのではないか」という説もでています。

クリスマスや年末年始という特別な時期ということもあって、発見されている小惑星だけでなく、数年前から陰謀論にはよく登場してくる「ニビル」という謎の惑星が接近しているという説があったりもします。
こちらは「木星並の大きさ」ということですので、リアリティがほとんど感じられませんが、逆に「小さな小惑星がいくつも接近している」という説もあります。実は、こちらのほうが本当だとしたら、かなり「危険度が高い」のです。

 

【発見されにくい小惑星】

前述したようにNASAは「直径700m以上の小惑星」は、ほとんど位置と軌道を把握していますが、小さいものは把握しきれていません。
2013年は、小惑星が多く地球の側を通過した年だったのですが、「2013ET」という直径「80m」程度の惑星が、かなり地球の側を通過しました。
サイズ的には小さいものですが、それだけに発見が遅れ、なんと「地球の側を通過する3日前」にようやくその存在が認知されたのです。

確かに、サイズ的に考えると地球が滅亡することはありませんが、それでも地球に衝突したならば「一つの都市ぐらいは軽々と消滅させるだけの破壊力を秘めています」。

こうした小惑星は、ほとんど把握されておらず、
もしも、発見されてから数日で地球に衝突する軌道に乗っていることがわかった場合どうするのか?

NASAの正式回答は「祈って下さい」というものでした。
つまり、こういった小惑星については、現段階では、アメリカの技術力をもってしても、どうしようもないのです。
NASAでは小惑星の軌道をずらす技術開発なども検討中ですが、宇宙関連の予算が削減される中、実用化されるまでには長い時間がかかることでしょう。

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【私たちが生きているのは奇跡なのか?】

長々と怖い話を書いてしまいましたが、2013年も似たような状況が「2月から3月にかけて起こった」にもかかわらず、世界は無事に継続しています。
今回は、基本的に「2003SD220」以外は、ほとんど「根拠のない噂」にしか過ぎませんので、本当に次々に小惑星が通過していた2013年に比べれば「危険は少ない」といえます。
とはいえ、自然災害にすら、私たち人類は太刀打ちできないことを考えると、リスマスや年末といったイベントの時期に小惑星が訪れたのは、私たちが「今生きていること自体が奇跡的」であるということを認識し、日々を精一杯生きる必要があるという気持ちを思い起こさせてくれる、「ギフト」なのかもしれません。

 

Asteroid aims to Earth.
Asteroid visits Earth to Christmas.

 

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