【最近注目を集めているASMR】
「ASMR」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? こちらは「Autonomous Sensory Meridian Response」を略したものです。正確な訳語がないのですが直訳すると「自立感覚絶頂反応」ということになります。日本語にしてもさっぱり意味がわからないと思いますが、簡単にいってしまうと、「音や画像を見ることで自動的に引き起こされる快感」ということになります。
この用語が一般的になったのは、今から「2〜3年前」だといわれていますが、特定の音に反応して快感を得るというのは、個人差はあるものの比較的一般的なものです。「快感を得る」というと大げさに聞こえてしまいますが、「心地良くリラックスできる音」、「なんとなく身体がそわそわして心地良くなるような音」です。
【なんでこんな音でリラックスできるの?】
ASMRを紹介する時によく引き合いに出されるのが、「耳かきの音」です。日本ではASMRが一般的になる前に「耳かきをされている音」をヘッドフォンで聴いて、リラックスを得るというもので、一部の人からコアな人気を得ていました。
この場合は耳かきの音でしたが、たとえばPCのキーボードが規則的に叩かれている音や、本のページがめくれる音、雨音、たき火の爆ぜる音、鉛筆でスケッチをする音、人のささやき声など、人が心地良く感じる音ならば、なんでもASMRを引き起こすものとして定義されています。
【Youtubeで市民権を得つつあるASMR】
このような音と画像を組み合わせることで、「ヘッドフォンで動画を鑑賞するだけでリラクゼーションをもたらし、場合によっては快感を与えてくれるもの」として、ここ数年でYoutubeを中心にASMR動画が市民権を得てきています。最近では1日に100本以上の動画がアップされるということで、正式な訳語がない日本でもブームが訪れるのは近いといえるでしょう。
音によるリラクゼーションならともかく、快感とはどんなことなのか? ASMRは「脳がゾクゾクする感覚」「脳がしびれる感覚」「脊髄がぞわぞわする感覚」などとも呼ばれています。このように表現すると、なんとなく「あんな感じかな?」と思う人もいるかもしれませんし、「さっぱりわからない」と思う人もいるでしょう。
【医師もはっきりと定義できないASMR】
実際にASMRは【個人差が非常に大きく、科学的現象として定義するのが非常に困難なもの】なのです。同じ音楽を聴いていても受け取り方は人によってことなりますので、単調な音から受け取る感覚、さらにそれが快感を与えるものというと、まさに千差万別となるもの納得できます。実際に臨床神経科医である「スティーブン・ノヴェッラ氏」や、同じく神経科医の「エドワード・J・オコーナー氏」などは、脳内でなんらかの反応が起こっている可能性は高いとしながらも、個人差がありすぎるために科学的な解明は困難だろうとしています。
【ASMRを体験してみよう】
脳の不思議を体験させてくれそうな、ASMR。「瞑想とはまた違った雰囲気を感じられる」この新しいムーヴメント、日本上陸も近いと思いますので、まずは体験してみませんか? 今回はYoutubeで再生回数の多いものから、それぞれ違った特色を持つ動画をいくつかピックアップして紹介しますので、ヘッドフォンを用意して聞いてみて下さい。新しい体験を得られるかもしれませんよ?
耳かきのASMR
ささやき声と紙がこすれる音のASMR
10時間にも及ぶ様々なASMR集大成
Recently attract attention and “ASMR”?
Pleasure that sound brings.
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