江戸時代から栽培されている強力な力を持った日本原産の野菜 アシタバ

「旬は2月中旬から5月」ぐらいまでとされ、今はまさに旬の真っ只中ですので、興味がある方は、手に入れて、まずは天ぷらで食べてみて下さい。
江戸時代から栽培されている強力な力を持った日本原産の野菜 アシタバ

【生命力に溢れた日本原産の野菜】

古くから日本にある野菜でありながら、健康をもたらす力が秘められていることが、現代の科学によって証明されてきている野菜があります。その野菜とは「アシタバ」。漢字で書くと「明日葉」、別名「明日草」「明日穂」などと呼ばれています。全てに「明日」という漢字がついているのは、「今日、葉をつんでも明日には芽が出る」ところから来ています。つまり、それだけ「強靱で成長が早い」ということになります。

 

【伊豆諸島に多く生息する薬草】

もう一つの別名に「八丈草」という名前があることからもわかるように、八丈島をはじめとした「伊豆諸島」に広く生育し、本土でも三浦半島などには古くから自生しているものです。江戸時代に書かれた『大和本草』には「滋養強壮によい薬草」として記載されており、当時から健康を維持するための力があることがわかっていました。

現在では、アシタバに含まれている成分もかなり分析されてきており、「ビタミン類や、鉄分をはじめとしたミネラル類、さらには食物繊維、葉緑素などの栄養素」が豊富に含まれていることがわかっています。このことから、江戸時代の人々の知識が正しかったことがわかるわけですが、近年注目されているのは、アシタバ以外ではほとんど見られないという「カルコン」という成分。

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【アシタバに含まれるカルコンの効果】

カルコンとは「抗バクテリア性、抗菌性、抗腫瘍性、抗炎症性」などをもった生体物質であり、ポリフェノールの一種です。つまり、体内の細菌に対抗したり、炎症を抑えたりする力があるわけですが、「東京都農林総合研究センター」によると動物実験ではあるものの、血糖の上昇を抑制し、糖尿病の発症を抑える効果がある」ことがわかっています。糖尿病を予防する手段としては、現在では食事療法が一般的なことを考えると、今後、カルコンが人間にも効果的であることがわかれば、新しい予防薬の登場が期待できるとして、注目されているのです。また、抗腫瘍性を持つことから、「癌への効果」や体内の血流を促進することで、「心臓病や各種血管に関する病気を予防する」など、私たちの健康を守る上で重要な力がカルコンには多く含まれているために、各所で研究が続けられています。

 

【アシタバダイエット】

具体的な薬効についての研究は進行中といったところですが、アシタバを取り入れることで、その「豊富な食物繊維によってダイエット効果がある」ことは有名です。また、前述したように各種栄養素が豊富ですので、生活の中にアシタバを取り入れることで、「栄養をしっかりと摂取しながら、健康的に痩せることが出来る」ようになるわけです。

このように、理想的な薬草ともいえるアシタバですが、セリ科の植物であることから、「独特の香りがあり、その癖の強さ」によって敬遠する人もすくなくありません。また、「味わいも苦みが強く、渋みもある」ために原産地の八丈島でも子供はほとんど食べられないといわれています。

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【アシタバを美味しく食べる方法】

八丈島のものは、まさに原種であり品種改良もされていないので、野菜というよりも、野草、薬草という側面が強いので、味が悪いのは当然といえますが、実はこの癖のある風味は前述の「カルコンによるもの」とされています。

割り切ってサプリメントとして摂取するならば、最近ではアシタバをベースにした青汁なども作られていますが、せっかくですので、自然のエネルギーが充分にチャージされた原種を、なるべく手をかけないで食べることをオススメします。その場合、ぴったりなのは「アシタバの天ぷら」。八丈島でアシタバ料理の定番となっています。

天ぷらというのは、「山菜を美味しく食べる王道」といえます。天ぷら油の香りと、加熱によって独特の臭いが軽減され、苦みも少なくなるために美味しく食べられるようになるわけです。油を使うことで、ダイエットには向かないのではないかという危惧はあるかもしれませんが、まずは、天ぷらでその味になれれば、シンプルな食べ方も可能になってきますので、始めてアシタバに挑む方は、まずは天ぷらからはいっていくといいでしょう。

多くの健康効果をもつアシタバ。「旬は2月中旬から5月」ぐらいまでとされ、今はまさに旬の真っ只中ですので、興味がある方は、手に入れて、まずは天ぷらで食べてみて下さい。
人によりますが、癖のある味がやみつきになることもあるようですよ。