麗しい花の香り、濃密な葉や種子の香りに 心と体をゆだねて インド アロマの世界へ

インドアロマの世界は奥深く香り高くて、まだまだ試したいことや知りたいことがいっぱい。 機会を見つけて勉強していきたい。

香水によく使用される香りなので手作りの練り香水に入れて使ってみたい。
白い可愛い花が咲くインドの風景をイメージしながら。
クチナシは、日本の街でも6〜7月頃に咲き、甘い香りに出会える。種類が豊富で、アロマセラピーではガーデニアとして販売されていることが多く品種改良されたものだそうだ。

インドアロマのクチナシの精油は、日本で咲いているクチナシの花の香りより甘さ控えめでさわやかな印象。
リラックス、防虫効果が期待されるらしい。
チャンパカは、金香木ともいわれ繁栄の神ラクシュミの化身ともいわれている。
高級香水や化粧品に使われることも多い。
樹皮、根、花、果実、種がそれぞれにさまざまな医薬的な役割があると使用されてきたそうだ。
精油にはリラックス、前向きになるなどの効果が期待される。

 

●香りを知らなかった花の精油。

インドの花としてまず思い浮かぶのは、国花でもある蓮だろう。
ヒンドゥー教でも仏教でも神聖な花として、よく台座や手に持たれる形で描かれている。
水の上で咲くため、蓮の美しさを知っていても香りは知らない人も多いと思う。
精油は、ホワイト、ピンク、 ブルーがありそれぞれ香りが違う。

効果としては、幸福感、心の安定、リラックス、リフレッシュ、鎮静、向上心、穏やかな活動力などが得られると期待される。

チューリップも花はよく知られているが、どんな香りかと言われるとわからない。
精油は、チューリップと言われると確かにそんなイメージが漂う、華やか香りがする。
この精油は、原産国がフランスとなっている。
チューリップの精油はまだあまり多くは出まわっていないけれど、アロマセラピー人気の中で入手しやすくなってきているらしい。

 

●聖なるバジルを使いこなしたい

ホーリーバジルは、インドでは“トゥルーシー(比類なき)”といわれ、アーユルヴェーダに欠かせないハーブとして愛用されてきたらしい。
ヒンドゥー教徒の家ではみなホーリーバジルを育てているという。
タイ料理に欠かせない食材として日本でも栽培されるようになっているという情報もある。
苗を入手して育ててみたい。スイートバジルとは違うもっとパンチのあるスパイシーさが魅力の香り。
インドアロマのホーリーバジルの精油は、集中力、心身のバランス、抗不安などへの効果が期待されるそうだ。
清々しい香りなので芳香浴などまわりの浄化に、ごく少量をキャリアオイルに混ぜてマッサージにも使ってみたい。

ゴールドカラーのペンダントは、精油を染み込ませたコットンなどが入れられる仕組み。

 

●超臨界流体抽出法で生まれた精油

インドアロマの精油の説明の中に、時々登場するこの抽出法は比較的新しい技術だそうだ。
気体と液体の間の超臨界状態の流体を溶剤として、その中に植物をおくと芳香成分がその流体に溶け出す。
それを気化するよう元に戻すと芳香成分だけが残る仕組み。
自然に近い香りが抽出でき、安全面でも優れているが装置が高価なため広く浸透するに至っていないらしい。
今回ご紹介している中では、チャンパカ、ムスクシード、蓮などにこの抽出法が採用されている。
蓮はこの抽出法のほかに、一般的な水蒸気による抽出法のものもある。

 

●試してみたい注目の精油たち

まだあまり知られていないおすすめの精油を教えていただいた。
ひとつはムスクシード。ムスクのような濃厚な香りが含まれているけれど、ムスクではなく植物性で種子から抽出される。
アンブレットともいう。ストレス、鎮静、官能的作用も期待される。
麝香鹿が絶滅危機となり国際取引が原則禁止となっているので、近い香りをもつムスクシードが香水にも使われている。

ヘナの精油もある。
毛染めに使用されるヘナは独特の匂いを気する人もいるが、
葉から作られるそうで、香り成分であるヘナの精油は、花から抽出される。
リラックス、第3の目を開くなどの効果が期待されるとか。
インドアロマの世界は奥深く香り高くて、まだまだ試したいことや知りたいことがいっぱい。
機会を見つけて勉強していきたい。

 

精油使用の際のご注意ポイント

・精油の効果や使用感には個人差があります。
・精油は肌には直接使用せず、飲用しないでください。
・個人の責任によってご使用ください。
・お子様の手の届かないところで保管してください。
・火気には充分注意ください。

 

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