11月30日開催!! スコットランド限定のスピリチュアルなお祭り

神秘的なケルト人の血をひいているスコットランド人ですが、「ケルトのパワーが最大限に引き出される」といわれている日が存在します。それが「11月30日」。

【ケルトのパワーが最大限に引き出される日】

そんな神秘的なケルト人の血をひいているスコットランド人ですが、「ケルトのパワーが最大限に引き出される」といわれている日が存在します。それが「11月30日」。この日は、イギリスでも「スコットランド限定の祝日」なのです。その祝日とは、スコットランドの守護聖人である「聖アンドリューの記念日」。

聖アンドリューとは、『新約聖書』に登場するイエス・キリストの「十二使徒のひとり」です。基本的にイエスの弟子は、イスラエル出身であり、イエスの死後には各地で布教活動をしたとされていますが、アンドリューは「存命中にスコットランドを訪れたことはありません」。にもかかわらず、スコットランドの国旗はアンドリューが処刑された時の十字架をモチーフにしていますし、世界的に有名なゴルフ場である「セント・アンドリューズ」にもその名前を見ることができるほど、重要な人物とされています。

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【聖アンドリューからのメッセージ】

聖アンドリューが守護聖人になるまでには、スピリチュアルな逸話が存在しています。アンドリューの死後、「300年」たってから、その遺骨を移動させようとしたときに、修道士が「夢の中で、遺骨を地の果てに移せ」という天使からのメッセージを受け取りました。その結果、当時は辺境の地であったスコットランドに遺骨の一部を埋葬することになったのです。

さらに、それから「400年」たったころ、前述のピクト人がスコットランドを統治していました。そんな時、他国からの侵略を受け、いよいよ戦争開始となった時に、当時の「王の夢に、アンドリューがあらわれて、自分を守護聖人とするならば、戦争に勝たせよう」というメッセージを送ってきます。王は夢を信じて、戦争の最中に守護聖人として崇めると誓ったところ、「空にアンドリューが処刑された十字架と同じ形の雲」が浮かび上がり、それをメッセージと受け取ったスコットランド軍は無事に戦争に「勝利」したのです。

 

【スコットランド人にとってスピリチュアルな日】

これ以降、聖アンドリューはスコットランドの守護聖人になったわけですが、前述のようなスピリチュアルな逸話があるせいなのか、この祝日の前日には「様々なおまじなりや占いが行われる」のだそうです。そういったことから、この日は、単なる祝日ではなく、スピリチュアルな能力が高まる日ともされているわけです。ちなみに、その他にも「伝統的な食事を楽しみ、伝統音楽や詩といった芸術にふれて、みんなでダンスをしたりする」など、この日はスコットランド各地でさまざまなイベントが開かれるのだそうです。

 

夢から生まれて、夢によって引き継がれた祝日。なかなか興味深くスピリチュアルなものだとは思いませんか?