Temple Of New Dawn こぼれ話〜Amalin Story #4

Spiritual Land of India Encounter of Two Enlightened beings “Tamo-san” and “OSHO” !!!

「動いた!」

「あっ! ひょっとして!!!」とピンときました。

急いでベランダに出てみると、何とサンバードの赤ちゃんの一匹が床に落ちてパタパタしていたのです! 一旦人が触り人臭くなると親鳥は小鳥の面倒をみなくなると、どこかで聞いたことがあります。
しかし、この場合、拾い上げないとこの子は死んでしまいます。
親鳥はその間、一時間以上はいなかったのじゃないでしょうか? その時点では、まだこの事態に気づいていなかったと思われるし、巣の近くに見当たらないので、そっと拾い上げて数枚写真を撮ってから巣に返そうとすると、巣の中にいるはずのもう一匹の赤ちゃんもいないし、どうも何者かに巣が荒らされた様子です。
楕円形になっている巣の入り口の一方向が敗れており、だから、この子が落っこちちゃったんだ〜と判明。
このままじゃ、また、この子は落っこちちゃうし、侵入者にまた食べられちゃう〜。

どうしよう⁉︎

「一瞬のひらめき!」が飛んできた。

そうだ! ガムテープで緊急補修しよう! と思いついた。
家に急いで入って、ガムテープと鋏を手に巣の補強を始めたちょうどその時、親鳥が餌をくわえて帰ってきて「ピィー、ピィー、ピィー」「ピィー、ピィー、ピィー」とひっきりなしにわめきちらして、泣き叫び続けます。
SOSの叫び声です。
私はといえば、赤ちゃんは巣の中にいるし、その子がまた落ちないように巣を補強しているだけだし、という使命感とともに必死で巣を直し(見た目は悪いですけど背に腹は変えられない)、私が自然と共生する上でとても大事な早朝のミッションを終え、目の前のソファーにひと座り。
やっと、呼吸できる〜とほっと一息。

しばらくしてから親鳥は巣の中を確認して、もう一匹の赤ちゃんはいなくなってるし、ますます大騒動、また「ピィー、ピィー、ピィー」「ピィー、ピィー、ピィー」と泣き続け、フリークアウトして2〜3m、離れたベランダの手すりの上で、ピョンピョンしつつ床やあちらこちらを眺め何かを探している様子、私を責めるように「ピィー、ピィー、ピィー」「ピィー、ピィー、ピィー」と、ずっと怒っている様子です。

私の方は「私じゃない。私はただ何とかしようと、今、私で簡単にできることをしてちょこっと巣を直しただけよ。もう一匹の子は誰かに取られてもういないから仕方ないよ。だけど、早くこの子に餌をあげてちょうだい。この子だけでも助けてあげて〜」と、必死でお願いし続けていました。

とはいえ、私にも仕事があります。
ずっと、そこにいるわけにもいかず、家に入って様子を見ながら他の仕事をしつつ、ずっと「ピィー、ピィー、ピィー」「ピィー、ピィー、ピィー」って泣いている親鳥に向かい、お願いだから餌をあげてください。お願いします。と声に出して語りかけ、心の中では祈り続けました。

すると、親鳥はしばらく叫んでカタルシスしたら落ち着いたのか、どこかに飛んで行っていないな〜と思っている間の数時間後には、まるで普通に何もなかったかのように、餌を採ってきて残った赤ちゃんに与え始めてくれたのです。

「ありがとう!!!」「あ〜よかった〜」私の言ってることを分かってくれたんだ。

殺人犯は私じゃないって理解してくれたんだな〜と、言語を超えた超感覚で通じることができ対話できたことに、ちょっとウルっときてハートが温かくなって相当嬉しくて、大感動しちゃいました。
だって、これを始めてくれなかったら、もう赤ちゃんは死んじゃうし、もしも、動物病院に持っていったとしても(オーストラリアでは自然の動物介護もフリーでする)元気になったら自然環境に解放するけども家には返してくれないから、できるだけママ鳥に何とかしてもらいたかったのです。

それから、また数日して、私の知らぬ間についに赤ちゃんは飛び立つ練習も始めていたようで、私がまた巣を覗こうとしたら驚いて「パッ〜」と巣から元気に飛びたっていったのです。

硬い床に落ちた時に骨折したり、脳を打っていたり、何かの不都合が起こっていたら? と心配していた私は、この元気な様子を見て本当に安心しました。飛べるようになった後も、小さいうちはまだ巣の中が安心みたいで、しばらく餌集めをしては疲れると巣に帰って昼寝したり、夜は巣に帰って休んでいた様子です。
一人になっちゃって、きっと寂しかったんだろうね。

あの朝、私が気づいて拾い上げ巣を緊急補修していなかったら、確実に死んじゃっていたでしょうけど、きっと、そういうことを全部覚えてくれているんだろうなぁと強く感じられます。
きっと、赤ちゃん鳥がお話できるようになったらママ鳥に「ママ、あの時は怖かったよ。お兄ちゃんは大きな鳥に連れていかれちゃったし、私は落っこっちゃったから、怖かったし、痛かったし、寒かったし、ママはいないし、でもお家のお姉ちゃんが助けてくれて温かいお手手で包んでくれて少し安心できたし、私達のお家も直してくれたしね。ママもさ、お兄ちゃんのことを諦め手放して、また私に餌を持ってきてくれたから助かったんだよ〜。ママ、ありがとう。このお家のお姉ちゃんにもありがとう。また、ここに巣を作ろうね、ママ〜」って、お話ししてくれることでしょう。

この同時期にもう一種別のもう少し大きめの鳥が、もう一つ下の軒下に吊るしたよくある四角い洗濯ピンチを利用して巣を作り、子育てをしてくれました。
この間はこの洗濯ピンチは休業になりましたけどね。