【インドへの旅、そのプロローグ】Amalin Story#3

Amalin Story#3 (#1と2からのつづき) 私が旅立つ時、スピリットの風が吹く。初インドへのスピリチュアル・ジャーニー。新生アマリンの誕生物語。

この山登り、出だしは好調でしたが、野原バーベキューが終わる頃には、どんより曇った空の空気が重く湿り気をもち、小雨も共なってきていました。十数人のトレッキングチームはあっという間にバーベキューの後を片付け、一目散に山を登り始めました。
私は新入りでもあるから、真ん中あたりにサンドイッチ状に挟まれて登り始め、それほど経たないうちに小雨はだんだん本格的で止めのない降りになっていました。

そして、どんどんひどくなって、人一人しか通れない山道は踏みしめる人々の足跡でグシャグシャにぬかるんでいったのです。
初の山登りというだけでも苦難、私の前にも後ろにも人がいて遅れは許されない、休む隙間も余裕もない。
真剣勝負の登行……まさに景色はグレー一色、暗雲と霧にまみれて何も見えません……。

ただ、ドロドロのぬかるみを一歩一歩、歩む。
次の一歩に全てが集中されて、それ以外考える余地も余裕もない。考え始めたら、足を滑らせて一気に谷底だ。
泥んこになりながら歩き進む内に雨はますます降りしきり、止んでくれるようすは一向にない。

当時はゴアテックスも発明されていないから、濡れた衣服は体にへばりつき、冷たい雨が直接骨身に浸透していく。
芯まで冷え切って寒い……、ぶるぶる、キョロキョロする余裕は一切ない。
韓国語で話す全員と言葉もほとんど通じない。
孤独な登行。
一瞬一瞬、内向きにならざるを得ない。

一歩一歩、ただ歩む……、
いまここ、いまここ、一歩、一歩……、

一歩だけ先を見、踏みしめ歩く。
いまここ、いまここ、一歩、一歩……、

やっと中盤の頂に着く。しばらくそこで立ったまま休む。
ブルブル震える濡れ鼠。
一度腰をおろしたら二度と動けなくなる感覚。
みんなが韓国語で相談したり、どこかに行ったりしているのを観察している内に、山登りの予定変更でその日の目的地には行かない決定がくだされ、内心「良かった〜!」と安堵した。
そこから三十分ほど国道に沿って降りた谷間の町にある温泉に浸かって、冷え切った体を緩め、温かい物をすすり、みんなで一緒に元気を回復した。
こういうところは韓国人も日本人も一緒で温泉大好き、芯まで冷えきった体がほぐれて、リラックマ〜。

こういう緊急時には言語や国籍を超えて人の心が身に沁みて一体感で心が溶けます。

世界はひとつ……。

やれやれ、ほっと一息……、ふ〜……。

とはいえ、この困難な濡れ登山を通して学んだ緊張弛緩の経験は、後になって分かることになるのだけど、実は瞑想への生きた体験と導入であったわけで、今も根底で大きな助けとなり自信となる固い地殻みたいな私の根本であり基盤になっているのです。

しかし、この体験は単に序章でしかない。
実はその後の人生すべてが「何をするのか? ではなく、いかに関わるのか?という生き方の質にどんどん変容されていきました。
日々の意識した生き方そのものが、その都度、瞑想の下地を深めてくれているんです。

こういう生き方を始めたら、人生毎日が終わりなく続く旅です。
だから、決して飽きない、なんでも楽しくて、面白くてしかたなくなるのです。
たとえ、それが辛い体験であってもです。
その苦味は人生の良い肥やしになるんです。

良い肥やしがあると、美しいお花が咲き乱れ、美味しい実がなります。
そしてその種(たね)は永遠に種(しゅ)を増やします。

その収穫の時期は『いまここ』です!

 

[すべては準備されている!]

宇宙の存在(神・加身)はすべての準備をどのように、どのタイミングで整えればいいのか?
すべて知っているに違いないと、今になってこそ思いかえし確信することができます。

でも、若かりし頃の私はただ必死で、瞬間瞬間の起こりに対応して生きているだけで精一杯だった。
訳も分からずにアメリカ時代から瞑想も練習していたけれども、瞑想を始めるのにはマスターが絶対に必要だと、今は強く感じる次第です。
この韓国の登頂旅行では、確実にOSHOの光が私のハートに届き始めていたと感じられます。

「私は守られている!」

この大いなる浄化のプロセスを超え、遂に私はOSHOに出会うべく、初のインドに向け旅立ったのです。

——#4へ、つづく——

 

* * *

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読んでいただいた皆さまへの感謝ギフトとして、最後にある「イイネ」ボタンをクリックしていただくと、その瞬間に時空を超えた瞑想のエネルギースペースが皆さまのいらっしゃるその場のいまここで起こるように高次からの宇宙波動で設定してみました。
イイネボタンを押してくださった瞬間に流れ始めますので、そのエネルギーに乗って一緒に瞑想を始めてください。

そのままのゆったりとした姿勢で、目を閉じて静かに呼吸を意識して、数分の間、静かさが続く間一緒に瞑想してください。
その瞑想の中で世界平和を祈るエネルギーも同時に流れます。

こういう風にして、この機会に世界に平和のエネルギーが流れ出していくのは、素敵で素晴らしいことです。

ご協力、ありがとうございます!

オーストラリア クランダより、愛と感謝とともに〜
アマリン〜💗

 

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