魔女について詳しくなれる展示会がついに東京でも開催!

このように、国によって千差万別の魔女ですが、本来どのようなものだったのかを、学ぶことの出来る展示会がついに東京で開催されます。大阪で開催がスタートし、新潟、名古屋、浜松、広島と日本を巡回してきた人気のこの展示会ですが、いよいよ2月19日から東京にも訪れます。

【注目される魔女】

ここ数年「魔女」に注目が集まっています。

本来、日本には存在しない概念ですが、自然信仰や女性性の重視といった面が、日本人の精神性とマッチしたこともあり、「自ら魔女を名乗る人」が増えてきていますし、魔女が経営する「魔法のお店」も、全国的に増えているのです。

そもそも、魔女とはどんな存在なのでしょうか?
昔は魔女というのは、「悪魔と契約した存在」として処刑されたりしていましたが、元々はなんらかの「叡智を秘めた女性」を表していたともいわれています。現代でいうと薬草学や占い、神話などに精通していた人が魔女と呼ばれていたようです。

このような思想があることから、現代の魔女はおどろおどろしい儀式というよりも、瞑想をしたり、ハーブを使ったり、ヒーリングを行ったりするという「スピリチュアルな要素が強いもの」となっています。

 

【魔女の定義は千差万別】

しかしながら、一口に魔女といっても世界的にみれば、そのイメージも変わってきます。ルーマニアでは、2011年に政府が魔女を正式に認定するのではないか、という話題がでました。

こちらは、占いやおまじないを行う人々を職業的な魔女として認定し、税金を支払うようにするという目的がありました。こちらは、結局法律が成立しませんでしたが、それだけ魔女という存在が身近だという証拠でしょう。

一方、アフリカ諸国では現代でも魔女狩りが行われ、魔女とされた人たちが悲惨な目にあうという事件が続いています。

このように、国によって千差万別の魔女ですが、本来どのようなものだったのかを、学ぶことの出来る展示会がついに東京で開催されます。大阪で開催がスタートし、新潟、名古屋、浜松、広島と日本を巡回してきた人気のこの展示会ですが、いよいよ2月19日から東京にも訪れます。

魔女の秘密展-1

 

【3か国の資料が結集した魔女の秘密展】

その展示会の名称は「魔女の秘密展」。こちらは、2009年にドイツで開催された「魔女-伝説と真実」という展示会を再構成したものであり、「ドイツ、オーストリア、フランス」の3か国にある、多くの美術館や博物館が所蔵する資料や作品を元に、魔女をより深く知ることができるというものです。

魔女の秘密展のテーマは、「1章から4章の章立てで構成」されており、1章は魔女が信じられていた時代の絵画や、当時の魔女が使っていたお守りなどが展示され、2章では魔女のイメージが固定化され、悪魔との関わりが強くなっていた時代の資料、3章では魔女狩りで使われた拷問用具などが展示、そして4章では現代の魔女ということで、フィクションに登場する魔女をとりあげています。

こちらは、日本ならではということで、「有名漫画家が描いた魔女も多く展示」されています。

基本的に「西洋的な魔女」であり、スピリチュアルな要素よりも歴史的な事実を重視した内容となっていますが、珍しいお守りなどもありますし、魔女を語る上で避けては通れない魔女狩りに関しては、生々しい拷問器具が多く展示され、「火あぶり体験」すら出来るようになっているという力の入れ具合です。

魔女の秘密展-3

 

【豪華な音声ガイドやコラボレーション】

また、音声ガイドは人気俳優である「佐々木蔵之介さん」によるもので、魔女のことを優しく楽しく紹介した「楽しい白猫バージョン」と、過激な表現を解禁した「ちょっと怖い黒猫バージョン」が用意されています。

音声ガイドには特別な「魔女の帽子」がついたセットがあったり、オリジナルの帽子を作っている「CA4LA」とのコラボレーションアイテムも販売するなど、堅苦しいだけでなく、参加者が楽しめるような試みも多く用意されています。

冒頭で紹介したように、悪魔との繋がりを強調される以前の魔女の思想というのは、日本人にとっては非常になじみやすいものであり、スピリチュアルな世界に興味がある人にとっては、とても魅力的なものですので、「魔女=怖いもの」と考えずに、スピリチュアルな世界の大先輩がどのようなことをしていたのかを学ぶという意味でも、こちらの展示会に足を運んでみてはいかがでしょう?

Held secret exhibition of witches.
You learn a witch secret.

 

《ベーターくん さんの記事一覧はコチラ》

 

(文中画像出典・魔女の秘密展http://majo-himitsu.com/top.html