【ペットボトルだけで水を除菌する方法】
このような状況を防ぐため、「物資がない状況でも水に含まれたウィルスや細菌を殺すための方法」が存在しています。元々は発展途上国の劣悪な水環境を改善するために考え出されたものであり、必要なものは基本的に「ペットボトル」のみです。
この方法は「Solar water disinfection（太陽光による水消毒）」、略して「SODIS」と呼ばれているもので、「WHO（国際保健機関）」や「ユニセフ」「赤十字」などでもその「有効性が確認されているもの」です。名前どおり「太陽光に含まれた紫外線」によって、水に含まれた細菌やウィルスを殺すもの。その方法は「とても簡単なもの」です。
（画像提供 : ウィキペディアより）
【SODISのやり方】
ペットボトルに水を入れ、蓋をしたら、「太陽の光が当たるところに放置」します。可能ならば太陽を反射するような場所の上がベストです。アルミホイルがあれば、「アルミホイルを敷いた上に置くとより効力がアップ」します。晴れの日ならば「6時間放置する」だけで、殺菌が完了します。曇りの場合は「2日間放置する」必要がありますので、梅雨時期などは厳しいですが、逆に雨が降っているならば雨水を綺麗な容器に集めることで飲料水を確保できますので、無理にSODISを使う必要はないでしょう。
この方法は、煮沸するための燃料や材料もなく、ペットボトル以外なにもないという「極限状況でも使うことが出来ます」ので、覚えておいて損のない知識です。日本は災害にあいやすい国ですので、いつ自分が当事者となるのかわかりません。そういったときには、このようなちょっといた知識が生死を左右することになりかねませんので、日頃から様々な知識を蓄積し、さらに「心構え」をしっかりとしておくといいでしょう。
【参考サイト】
水大辞典 人間と水（SUNTORY)
http://www.suntory.co.jp/eco/teigen/jiten/drink/dr_04_01.html
SODIS
http://www.sodis.ch/index_EN
Create a safe water in extreme conditions.
Prepare for disaster.
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