健康にも美容にも良い睡眠を考えると〜寝るときの姿勢気にしてますか?

東洋医学やアーユルヴェーダなどでは、「横向き寝がもっとも身体に負担がかからない」とされています。興味深いことに、右を下にして寝る場合と、左を下にして寝る場合でメリットがかわってくるのです。

【最近注目される眠りの質】

私たち人間にとって、「睡眠は必要不可欠な要素」です。そのために、枕を高級なものに変えたり、寝室の環境を整えたり、布団やマットレスにこだわるという人も多いでしょう。最近では、Apple社の「Apple Watch」を初めとして、睡眠の状態をモニタリングするウェアラブルデバイスも増えてきていますので、より「睡眠に注目が集まっている」のです。

 

【シンプルなだけに見過ごされがちの寝るときの姿勢】

質の高い睡眠を確保するための方法は色々とありますが、今回は意外と見過ごされがちな、「寝るときの姿勢」について考えてみたいと思います。皆さんは、布団に入ったときに、どのような姿勢になりますか? これにはかなり個人差があると思いますが、「仰向け」「うつぶせ」「横向き」「胎児姿勢」などが一般的でしょう。

睡眠中の寝返りなどで、ある程度の姿勢が変化するものの、基本的に私たちは「寝るときには決まった姿勢を取ることが多い」のです。しかしながら、その時の姿勢が自分の体質にあったものでない場合は、睡眠の質が落ちるだけでなく、「身体的な不具合を引き起こすこともある」ので注意が必要です。

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【バランスの取れた仰向け寝】

まずは、寝るときの姿勢として最も一般的である「仰向け」から見ていきましょう。この姿勢は、「身体全体に均一に負荷がかかる」ために、起床時にどこか一部分が痛くなるようなことがありません。

また、肺や腹部が上になるので、必然的に呼吸が深くなり、リラックスしやすくなります。また、手足を広げることで、不必要な体温を放出する一方で、血流の循環を促進し、体温をちょうどいい温度に導いてくれます。

基本ともいえる姿勢だけあって、「大きな欠点のない仰向け寝」ですが、顔が上を向いていることによって、舌が喉に落ちやすく「いびきを発生させやすい」という弱点があります。このために、口呼吸中心の人は仰向け寝の場合、呼吸がしにくくなり眠りが浅くなる可能性があるのです。

 

【気を補充し疲れを癒すうつぶせ寝】

次に仰向け寝の反対である「うつぶせ寝」ですが、こちらは「比較的デメリットが多い」寝方です。人間の骨格の仕組上、仰向けで寝ると、どうしても腰がそる形になりますので、「腰痛が起きやすく」、また、呼吸を確保するために、若干首をまげる必要があるので、首の片方に負担が集中し、寝違えやすくなる可能性もあります。

さらに、臓器を自分の体重で圧迫しているので、「心臓などに負担がかかる」ともいわれています。

デメリットが多いのですが、いびきが酷い人は、うつぶせ寝にすることで、舌が喉に落ちることを防げますので、「いびきを防止する」ことが出来ます。また、胸が圧迫されることで、自然と呼吸が「腹式呼吸」になりますので、体内にしっかりと「気を取り入れて、疲労を回復する」という効果もあります。

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【古式医学が薦める横向き寝】

活用方法によっては「最もメリットが多い」といわれているのが「横向き寝」。東洋医学やアーユルヴェーダなどでは、「横向き寝がもっとも身体に負担がかからない」とされています。興味深いことに、右を下にして寝る場合と、左を下にして寝る場合でメリットがかわってくるのです。