蓮村誠先生インタビュー「アーユルヴェーダで健康になる秘訣を教えてください!」PART.5「身体に良い油を教えてください!」

前回に引き続き、TRINITY Vol.50の「専門医が教える健康生活のオキテQ&A」企画のなかで伝えきれなかった、蓮村先生直伝のアーユルヴェーダの健康法をTRINITY WEBでご紹介していきます。

はじめに、蓮村誠先生は日本では大変希少なアーユルヴェーダドクターです。クリニックでの診療以外にも、アーユルヴェーダ式毒だしの著書をたくさん執筆されており、ご多忙な日々を送られています。そのようなご多忙な中でも、常にアーユルヴェーダの叡智に沿った生活を送られており、誰もが欲しいと願う若さと健康を保たれております。去年は歳が離れた若くて綺麗な女優さんとご結婚されました。そんなイキイキと輝いている蓮村先生に、いつまでも健康でいられる秘訣をお伺いしてきました。

 

身体に良い油を教えてください!

──日本人の身体に合う油を教えてください。

原則的に、アーユルヴェーダでは生の油は摂りません。 なぜなら油は身体の火を起こすために必要なものと考えていますので、油は一度過熱してから身体に取り込みます。つまり油は身体の消化力であるアグニをイキイキと燃やすためのものなので、生では摂取せずに火を使って料理をした形で取り込みます。

この理論から考えると、生で摂取しなくてはいけない亜麻仁油は人が摂る油とは考えられていません。調理をするとすぐに酸化してしまう、調理に使えないような油は摂りません。また、ピーナッツ油、ベニバナ油は日本人が摂るべきではありません。サラダ油はどのような成分が含まれているかたがわからない為、お勧めしたくありません。また菜種油は、材料の菜種自体が遺伝子操作されている可能性が十分にあるので慎重に選んでお使いください。

ゴマ油は元々、火の性質を持った特殊な油です。ですからゴマ油を取り込む際には、例外的に生の白ゴマ油を100度以上に調理しないで摂ることが必要となります。また、100度以上の熱の入ったゴマ油は、アーユルヴェーダでは目と皮膚の病気の原因になると考えていますから、炒め物や揚げ物には使わないでください。茶色の中華用のゴマ油は、160度ぐらいで過熱されたゴマを絞っているので使用しないでください。

──アーユルヴェーダの体質別のオイルの選び方などはありますか?

身体が冷えていて消化力が落ちているタイプの人には、軽くて良く燃えるひまわり油がお勧めです。オリーブ油は身体を冷やす性質を持っているので、身体が熱い人が摂ると良いです。ココナッツ油は、オリーブ油以上に身体を冷やしますから、とても身体が熱い人に向いています。体質別でいうと、身体が温かいピッタ体質の人はココナッツ油か良質のオリーブ油。身体が冷たい人ヴァータ、カパ体質はひまわり油が合っています

アーユルヴェーダで一番のお勧めはギー(精製バター)です。ギーは油の中ではもっとも純粋な油とされていて、身体を安定させ、消化力を強くする効果がとてもあるとされています。つまり、オージャス(滋養)を高めたい人にはギーが一番お勧めです。ただし、摂り過ぎはコレステロールが上がる可能性があるので、コレステロールが高い方は少なめにお使いください。

■マハリシ南青山プライムクリニック
http://www.hoyurishikai.com/data/doc.html

■TRINITY Vol.50の詳細はこちら
TRINITY Vol.50は現在書店にて好評発売中です。P33に先生のインタビューが掲載されております。そちらも合わせてご参照ください。
https://www.el-aura.com/?p=49773

■蓮村誠先生が「健康生活フェア2014 in YOKOHAMA」で講演されます
http://www.healthylifefair.net/