つくり笑顔でもいいから
笑顔と大きな声で気持ちをリセット
──精神的に落ち込んでいる時、イライラしている時に、どうやって気持ちを切り替えているのでしょうか。
トモさん 僕は、よくイライラしますよ。テッちゃんは、いつも平穏なんですけど。
テツさん 僕は常にフラットに保っていますね。
トモさん 僕は喜怒哀楽が激しいんです。でも、ステージで怒ったことはないですよ(笑)。お客様が笑ってくださることで、平穏に保たれているのかもしれないですね。笑顔で、「どうも~」と大きい声を出すことは、ストレス発散になっているのかもしれないですね。
カラオケと同じで、大声を出して笑顔になるというのがいいのかもしれません。あと、袖と舞台は違う空間なんですよね。境界があるから切り替えられるのかもしれないです。だから、皆さんも違う空間に自分が入っていくという、境界線をつくると切り替えられるのかもしれないですね。
テツさん どれだけ自分がイライラしていても、「ここに行くと私は落ち着くんだ」という場所をつくって、暗示をかけておくといいでしょうね。
トモさん 「コレを見たら、いくら腹が立っていても笑っちゃう」というアイテムを一つ用意しておくと、それで切り替わるかもしれませんよ。好きな人の写真でもいいし。
テツさん 科学的にも、笑いと健康の関係は証明されていますもんね。芸人という職業は特殊ですよね。僕は、中本哲也じゃなくて、「テツandトモ」のテツを演じているんですけど、そうやって演じるというのも、一つの方法だと思います。相手に文句を言っていても、自分が変わらないと相手も変わらないですよね。そのきっかけとして、最初は嘘でも、無理やり演じるというのもいいと思うんです。笑顔にしても、心は笑っていなくても、つくり笑顔からでもいいと思います。
他人からの評価も
自分の人生なんだからと気にしない
──「相手」というお話が出ましたけれど、イライラや落ち込みは、他人との付き合いによって生じることが多いですよね。他人が自分をどう思っているか悩んだり、陰口を聞いて落ち込んだりということもあると思います。お二人はそういう経験はありますか?
トモさん 何を言われても気にしないことだと思いますね。僕らは、2003年に沢山テレビに出させていただいた後、いろいろなメディアから、「一発屋芸人」と書かれたことがあるんです。当時は落ち込みましたが、何を言われても自分の人生なんだからいいじゃないかと開き直るようになりました。開き直ったら楽になって、今は別に何を言われて気にならなくなりましたね。免疫がついたんでしょうかね。
<プロフィール>
テツ and トモ
‘98年2月にコンビ結成。「なんでだろう~」が’03年新語流行語大賞、年間大賞受賞。同年、「第54回 NHK紅白歌合戦」に出場。現在、全国各地でお笑いと歌のステージを展開している。’14年2月発売のシングル「桜前線」で本格的に歌手活動をスタートさせた。
http://www.tetsu-tomo.com/
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Photo:Tomoya Suzuki
Text:Yuki Namiki