幸せな一人の人間になる必要がある。ダライ・ラマ法王講演レポート

ダライ・ラマ法王 2013年 来日講演会レポート PART.13

やさしさと思いやりの価値を
再認識する必要がある

「ですから宗教に信心をしている人であっても、いかなる信仰も持っていない人であっても、幸せな一人の人間となり、幸せな家族を築き、幸せな社会をつくり出していくために、私たちは人間としてこの内なるすばらしい価値である他の人に対するやさしさと思いやりというものが絶対に必要である、ということを私たちは再認識する必要があると思います。

そこで、これらのことを宗教とは一切無関係に、世俗の立場から教育システムを通してすべての人々に、そして特にこれからの世代を背負って生きている子どもたち、学生たちに、これらのことを教えていかなければならない、と私は考えています。
そしてそれらのことは、宗教的な信心に基づくということではなく、常識と、皆さんに共通した体験と、そして科学者たちがしている最新の発見という情報に基づいてこれらの世俗的な倫理観というものの重要性を子どもたちの世代にぜひ伝えていかなければなりません」

Inner peace is very much combined with warm-heartedness. That actually, you see believer or non-believer; in order to be happy individual, happy family, happy humanity, we need clear awareness about these inner values. That we can teach in secular education field or our religious field or use common sense of our experience, and scientifically we can teach children, students.

~PART.14に続く~

(2013年11月25日 東京ダライ・ラマ法王来日講演「日常の中で活かす仏教の智慧~ダライ・ラマ法王と語ろう~」より。※英文はダライ・ラマ法王がご講演で話された内容そのままを転載。)
取材協力:ダライ・ラマ日本代表部事務所 http://www.tibethouse.jp/

ダライ・ラマ法王14世(His Holiness the 14th Dalai Lama)
1935年チベット東北部にあるタクツェルという村落に生まれる。2歳の時、ダライ・ラマ13世の生まれ変わりと認められ、15歳で政治・宗教両面の国家最高指導者となる。1959年に亡命し、インドのダラムサラに亡命政権を樹立。チベット問題の平和的解決を訴え続け、1989年ノーベル平和賞受賞。2011年8月には政治的地位を主席大臣のロブサン・センゲ氏に委譲。78歳となった今もチベット人をはじめ世界の多くの人々の精神的指導者として活躍している。

 

<information>
ダライ・ラマ法王来日法話「空と慈悲の教え」

◆日時:2014年4月17日(木)
[午前の部] 10:00~12:00(開場:9:00)
[午後の部] 13:30~15:30(開場:12:30)

◆場所:ホテルオークラ東京 平安の間 本館1階

◆セッション入場料(全席指定:午前の部、午後の部通しのチケットとなります)
A席:10,000円 B席:6,000円

※ぴあ、ローソンチケットにて発売中

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