海猫屋の「不思議なことなどなにもない!」宇宙人と出会う編(PART4・完結)

私も宇宙人

「M先生、私はアルデバランから来ました!」
約2年の歳月をかけてやっと報告ができます、私がどの星から来たのかを…

「そう!思い出したのね、よかったわ。で?そのときの記憶を覚えてる?」
記憶?アルデバランの?
思い出したことに有頂天だった私に次なる衝撃が走ります。
「その記憶こそが海猫屋さん、アナタが地球に来た使命なのよ!」
使命?私はアルデバランで何を…していた?しかし思考が何かを遮断しそうになるその前に、私は3秒と間をおくことなくこう答えていました。

「私はアルデバランで錬金術をやっていました!」
このあとのM先生と会話は実に有意義で楽しいものでした。

次々に口から飛び出す宇宙での学び。そのときに生まれた葛藤や哀しみ、そして後悔。その後悔を活かすべく地球へとやって来たこと。
思い出話しにも花が咲きます。美しいクリスタルの塔、深く濃い蒼の世界、人体実験、宇宙戦争などなど。

面白いほどに転がる会話。蘇る記憶の数々。
あぁそうか…私も宇宙人だったんだ、宇宙からこの地球にやって来たんだ…

誰しもが内側に「私の宇宙」を持っています。
思考ではなく直感で、そして誰にも頼ることなく「私の星」を見つけたとき、溢れるように宇宙での記憶は蘇ります。

しかし…
錬金術ってなんなんだっ??!

さて私がどの星から来たのかわかりました。何を使命としていたのかも思い出しました。しかし思わず口をついて出た「錬金術」の意味がわかりません。
いえ、宇宙で何をしていたかはわかります。それは人体にクリスタルを埋め込む研究や実験でした。
これをそのまま、今、この地球でやれ!ではないと思います。(っつか、出来ません!)
だとしたら?今における「錬金術」とはなんなのか???

これより私はまた迷走します。結論から言うと、迷走の果てに「初心に返る」ことで占星術に着地しました。

そして迷走中、私は天使と出会うことになるのです。