松田有真のミラクルHappy☆Life宮古島~しあわせ島時間PART.2 命を繋ぐ大事なお水⑭

連載でご紹介してきた宮古島の水についてのお話。今日が、井戸のご紹介の最後です。宮古島に点在する数ある泉の中で、水の湧くポイントまで降りて行く洞窟タイプの自然井「降り井(ウリガー)」。その中で、最終回は、市街地に忽然と現れるちょっと不思議な異空間をご紹介してみましょう!

市街地にある洞窟タイプの自然井戸【イザガー】

 

 

「イザガー」は平良市内の住宅街の中にある「降り井」です。近隣は家が立ち並び、すぐ脇には道路があるまさに住宅街のど真ん中!道を歩いていると突然、穴が空いているので、知らずに通ったらビックリしてしまうかもしれませんね!

 

「こんな住宅街の一角にこのような場所があったなんて!」。私もその場所を教えて頂く迄はその存在すら気が付かなかった程! この場所は、昔は水汲みで賑わっていた場所だったそうですが、その他の「降り井」同様現在ではひっそりとした佇まいになっています。

 

こちらも、結構、奥深くまで降りて行きますよ!足元は真っ暗。そして、階段は殆どすり減って斜めの状態です!

 

歴史の跡が伺える石段はとても不安定。降りる際は慎重に。天井からは絶え間なく水がしたたり落ち洞窟内にその音色を響かせています。急な階段に、奥深くまで続く穴。足を滑らせたら、さぁ大変! このような足元の悪い所を、重い水を入れた桶や瓶を担いで一日に何往復もした事を思うと本当に毎日のその作業がいかに大変だったことが伺えますよね。古くより島の皆様の暮らしを支え命を繋いで下さっていた有り難いお水に感謝です!こちらでも感謝を胸に、手を合わせました。