松田有真のミラクルHappy☆Life宮古島~しあわせ島時間PART.2 命を繋ぐ大事なお水⑪

宮古島の不思議な井戸・湧水。これまでもさまざま紹介してきましたが、その他にも宮古島には洞窟タイプの自然井「洞井」・「降り井」が幾つかありました。

湧水地まで階段を下りていく
【成川ガー】(ナズゥカーガー)

平良市の西仲宗根というところにも「降り井(ウリガー)」があります。「降り井(ウリガー)」は読んで字の如く、湧水点まで階段を下り降りていく井戸の事です。深さは「友利のあま井」に比べてそれ程深くはありませんがそれでも足元が不安定な道を降りて行った先に泉があります。

洞窟の中は、ひっそりとした静かな空間が広がっている

階段を下りていくとある場所から急にガラリと空気が変わるのが印象的。「ここは、緑の龍の場所よ~」2011年の移住後、島で出会った女性の方にそのような事を教えて頂き連れて行って頂いたのがこの「成川ガー」でした。

龍の顔に見えますでしょうか……?! 独特の形をした鍾乳石ですよね!

サトウキビ畑を抜けた細道の脇にひっそりと存在している成川ガー。入り口は広く、中に入ると鍾乳石(しょうにゅうせき)が良く発達しているのが良く分かります。

 

ここには二つの泉があり、一つは自然のまま、そしてもう一つは簡単なコンクリート造りで仕切られていて、水が汲めるようになっています。それにしてもたくさんの鍾乳石が連なっていますね。

 

こちらがコンクリートで固められた湧水口。昏々と水が湧き出ていて澄んだ水が湛えられています。この場所では以前に貝でできたオノが見つかったことがあるそうで、昔は人が住んでいたのでしょうか?  周囲を見渡してみると、こちらにもお祈りの跡が見られ、地域の人たちがこの場所をとても大切にしていることが伺えます。遥か昔より、島の皆様の暮らしを支え、命を繋ぎ、現代に至るまでの豊かな生活を営むことが実現出来ている大いなる水、そして地球の働きに心から感謝ですね!