アトピー改善 PART.6「心がアトピーなのですね」

私たちの心も体も、またこの世のありとあらゆるものが精妙なエネルギーによって成り立っています。
アーユルヴェーダではそのエネルギーを3つに分類しています。

・ピッタ(火のエネルギー)メカニズムを生み出す
・ヴァータ(風のエネルギー)動きを生み出す
・カパ(水のエネルギー)構造を生み出す

このエネルギーの強弱やバランスでその人の性格や身体つきなども決まってきます。
例えばリーダーシップを取るのはピッタのはたらきです。全体を考えてサポート役に回るのはカパのはたらきです。
もともとピッタが強い人、カパが強い人など人はそれぞれ個性を持っています。
努力によって変えることもできますが、だいたい「自分らしさ」というところで落ち着くようです。

心がアトピー

アトピー性皮膚炎はカパ(水のエネルギー)が悪化した病気です。
カパとは重く、冷たく、湿っている特長があります。
水を連想させるような「質」です。
その特徴が体や心を支配するようになり悪化したものがアトピーです。
体の状態としては、血流障害が起き首や肩が重くなり、動きが鈍くなります。手足が冷え、むくみや湿疹が出るようになります。
心の状態としては、物を溜め込むようになり、何事にも執着するようになります。
水滴が表面張力でその形を保っているように、エネルギーは内側に向いています。
ピッタ(火のエネルギー)、ヴァータ(風のエネルギー)は外に飛び出すようなエネルギーの向きですが、カパの場合は内側に向いています。
まずは、心のエネルギーを外に向けることが大切です。

アウトプットを意識する

小学校からずっと「インプット」することが勉強だと教えられてきました。
日本人は「交渉」「演説」「プレゼンテーション」などが苦手と言われています。
これからは意識してアウトプットしていきましょう。
話を聞いてくれる人に話すのもよいですし、ブログに書いていろいろな人に見てもらうのもよいです。伝えることで学ぶことも多いと思います。
一番やってはいけないことは、アトピーの人同士で集まる「女子会」。これはNGです。
何も解決しないどころか、確実に悪化します。
「アトピーを克服した~が語る~」のような会に参加するのはよいですが、その時もただ聞くだけの姿勢ではあまり意味がありません。
語るチャンスがあるところを探してみましょう。

執着を手放す

アトピーにはなんらかの恐れや執着する心があります。
子どものアトピーの場合は、親に愛されているか、愛されていないかの恐れです。
大人のアトピーの場合は、心の底から辛いと思っているのに「食うためには仕方が無い」と思っている仕事への執着でしょうか。
あるいは、離婚したいのに世間体を気にして別れられないという執着かもしれません。
大人はそれぞれいろいろあると思いますが、一度その執着を手放してみましょう。

明日からすぐできる心を外に向ける方法

①部屋を片付け、不要なものは捨てましょう。
②寄付をしましょう。
環境が直接心に影響します。心がうつ状態だとどうしても部屋に物が溜まり、汚れた状態になります。
風通しを良くし、良い香りを漂わせましょう。お客さんがいつ来ても良い状態にしておくこと。これが心を外に向けた状態です。
そして、もっと簡単に心を外に向ける方法があります。それは寄付することです。
最初はとても違和感があると思います。まったく無価値なことのように思えるからです。
しかしそれを続けていくうちに「なるほど、そういうことか」と思えるときがきます。
どうぞこれが心を外に向ける一番の近道ですので、始めてみてください。

心とアトピーの関係はいかがでしたか。アトピーを皮膚の病気と捉え、上からステロイドを塗ればいいというものではないということは少しずつ分かってもらえたと思います。
病気は何かを変えるチャンスですので、しっかり向き合い答えを見つけましょう。