アンガーマネジメント Vol.5「アンガーマネジメントクラス体験レポート」

アメリカではビジネス界や芸能界、更には刑務所まで多彩なアンガーマネジメントクラス(怒りの感情を上手にコントロールする技術)が開催されていますが、日本での講座はまだごく限られています。最近テレビでも多く紹介される話題のセミナーの体験クラス詳細を、今回はレポートします!

1. 受けに来るのはどんな人?
特に怒りっぽい人だけが来る訳ではありません。怒りという感情は、人間ならば持っていなければいけない感情。それと上手に向き合おうとする方なら誰でも受講頂けます。

年代も20代〜60代と様々ですが、特に30代の女性と40代の男性が多い印象を受けます。男性と女性の比率は、女性の方が少し多いですね。脳梁(のうりょう)という左脳と右脳をつなぐ部分が、女性の方が男性より太い(つまり、右脳の感情と左脳の言語をより結びつける性質が強い)のが理由かもしれません。

2. 体験クラスではどんな事をするの?
私の場合は、まずアンガーマネジメントを表す2つのキーワードをご紹介しています。

1つ目「未来思考」
アンガーマネジメントが普通のセラピーやカウンセリングと決定的に違うのは、過去を振り返らないという点です。もちろん、過去の事例を分析して「将来のためにどこを改善していけばよいか」という振り返りなら構いませんが、余程の人でない限り「あいつが悪い」「こんな出来事があったせいで」と犯人探しが始まり、余計自分の焦点を怒りに釘付けにしてしまいます。

そうではなく、「今自分を振り回す怒りの感情から自由になれたら、どんな理想の毎日が待っているだろう」と自分にとって理想の未来を決め、現在と理想の未来に到達するまでの階段を一段ずつテクニックで埋めて行くのがアンガーマネジメントです。

2つ目「セルフマネジメント」
第1回の記事でもお伝えしましたが、アンガーマネジメントは自分で自分の感情をコントロールする「セルフマネジメント」です。誰もあなたを怒らす事も、幸せにすることも、不安にさせる事もできません。またあなたも他人の性格や価値観を変えることはできません。

アンガーマネジメントは、「未来思考」「セルフマネジメント」

この2つのキーワードが象徴する軸がぶれると、いくらテクニックをご紹介しても今いち腑に落ちなくなってしまいます。

では、実際のクラスではどんな内容を勉強するのでしょう?

私のクラスでは、全体が3部構成になっています。

第1部:「怒り」って何?「アンガーマネジメント」って何?
第2部:アンガーマネジメントの短期的テクニック
第3部:怒りにくい体質を身に付けよう

そして具体的に、下記内容を学習していきます。

 家族や恋人など、他人より身近な人に程怒りをぶつけてしまう理由
 問題となる4つの怒り
 怒りの奥に潜む、第一次感情を探ろう
 怒りの導火線を長くする方法
 「怒り」の性質
 実践!アンガーログとスケールテクニック
 怒りを鎮めるテクニック(コーピングマントラ、ポジティブモーメント)
 怒りの正体「コアビリーフ」って何?
 怒りが生まれるメカニズム

「怒り」に関する講座ですが、笑いの絶えないクラスです!自分の怒りを人に話したり、人の怒りのトリガーポイントを聞くとなぜか面白くなってしまうんですね。実はこの事が、自分の感情と向き合う上でとても大事なポイントになってくるんですよ。

またクラスでは「怒りのコントロール」を通して、不安や恐怖といった他のネガティブな感情も、上手くコントロールできるようになる下地を作ります。

不必要な怒りから自由になれれば、あなたの生活はどれ程平和で豊かなものになるでしょう。そのコツは意外な程に簡単です。そのテクニックを、怒りの感情の専門家が伝授します。

小さな一歩かもしれませんが、もし迷っているならぜひ前に進みましょう!

大事な人に怒鳴って罪悪感を感じるの、もうやめませんか?

 

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